イチロー 6戦連続マルチ!4・23以来の3安打だ

[ 2011年6月19日 06:00 ]

<マリナーズ・フィリーズ>5回、右前打を放つマリナーズのイチロー

インターリーグ マリナーズ4-2フィリーズ

(6月17日 シアトル)
 マリナーズのイチロー外野手(37)が交流戦再開となった17日(日本時間18日)のフィリーズ戦で3安打。4月23日のアスレチックス戦以来の固め打ちで、6試合連続の複数安打となり、メジャー自己記録にあと1に迫った。三塁走者として、浅い飛球に的確な判断で生還するなど3得点し、30球団最高勝率のフ軍に快勝した。地区首位レンジャーズとは0・5ゲーム差。イチローの復調でチームにも勢いが出てきた。

 イチローが放った3安打に、エリク・ウェッジ監督はうなった。「タイミングも打球方向も良くなっている。バットがこれまでより長くゾーンにとどまっている」。4月23日以来の3安打は、復調を強く印象づける内容があった。

 指揮官が指摘した「長くゾーンにとどまっている」とは、バットのグリップが動かないことを意味する。緩急に体勢が崩されても、バットのグリップが動きださなければ、ボールとの距離をとることができる。5回の第3打席。先発オズワルトに92マイル(約148キロ)速球で2ストライクと追い込まれたが、3球目の64マイル(約103キロ)のスローカーブに体勢を崩されながら、テニスのバックハンドのように右手1本で右前へ運んだ。45キロの緩急も「打撃の奥行き」で対応した。

 3回の中前に抜けそうな二塁内野安打、7回の左翼線二塁打と全方向に打ち分けた。不振から強制休養となった10日のタイガース戦後は6試合連続マルチ安打で、その間は25打数13安打の打率・520だ。167安打まで落ちていた安打ペースも182安打まで回復し、今季打率も1週間で2分3厘上昇した。

 出塁した3度は先制、中押し、ダメ押しと全て得点につながった。中でも2点リードの5回1死二、三塁での走塁が効いた。スモークの右翼ファウルゾーンへの浅い飛球で、二塁手アットリーが背中を向けて捕球した瞬間に、三塁走者のイチローはスタートを切り、生還した。「誰が捕るかによるんじゃないですか。三塁コーチと考えが一致していたので、迷いはなかった」。ダッツ三塁コーチは「イチローだからなせる業だ」と判断の良さを称えた。

 今季30球団で最高勝率のフ軍に快勝。地区首位のレンジャーズとはわずか0・5ゲーム差だ。チーム70試合以上消化時点での首位は03年8月26日が最後。イチローの上昇で、首位に立つ態勢は完全に整った。

 ≪メジャー自己新に1≫イチローのメジャーでの連続試合複数安打は7試合が最長。過去5度記録しており、最近では昨年5月8日~15日にかけて記録した。オリックス時代には98、99年に8戦連続マルチ安打をマークしている。大リーグ記録は1923年のロジャース・ホーンスビー(カージナルス)の13試合。日本記録は01年の日本ハム・小笠原(現巨人)ら3人の10試合連続。

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