八重山商工 2年連続サヨナラ発進!エース花城が劇打

[ 2011年6月19日 06:00 ]

沖縄 八重山商工4-1浦添

(6月18日 沖縄セルラー)
 第93回全国高校野球選手権大会(8月6日から15日間、甲子園)の地方大会は18日、全国のトップを切って沖縄大会が開幕。八重山商工が2年連続で開幕戦延長サヨナラ勝ちを収めた。
【沖縄県大会結果】

 気温30度を超える真夏のような太陽の下、伊志嶺吉盛監督は目を潤ませた。2年連続サヨナラ発進。しかも同じ開幕試合での劇的勝利に「日本で最初の敗戦校にならなくて良かった」とホッとしていた。

 7回に3―3の同点に追いつくと、延長10回1死三塁でエース花城(はなしろ)が自らサヨナラ中前打。「サヨナラヒットは初めて。しかも最後の夏に決められて良かった」。ナインに笑顔で迎え入れられると涙がこぼれた。新チームの4番エースで主将に就任した花城だったが、伊志嶺監督に「荷が重すぎる」と3月に主将を交代させられた。今春は上手投げから腕を下げるフォーム改造に失敗して右肘を痛めた。さらにこの日は新チーム後、初めて4番から3番に降格させられた。「ずっと悔しい思いをしてきたので」と涙の理由を説明した背番号1を伊志嶺監督は「花城はいつも僕からボロクソに言われていた。彼が泣いたのでもらい泣きした」とねぎらった。

 大嶺(ロッテ)を擁して甲子園を沸かせたのは06年夏。5年ぶり甲子園に弾みをつける勝利で球児たちの熱い夏が幕を開けた。

 <沖縄・八重山 148キロ腕の花城に日米12球団来た!>最速148キロのプロ注目の右腕、エース花城が5回6安打無失点で初戦突破。今年3月に腰の疲労骨折が判明し、昨秋県大会以来となる公式戦を日米12球団のスカウトがチェックする中最速143キロの直球に変化球を交えて6奪三振。「腰の不安はない。150キロ出すのが目標」。昨夏は甲子園優勝の興南に準決勝で敗退した花城は「チームに迷惑をかけてきたので夏は力を出し切りたい」と話した。

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2011年6月19日のニュース