屈辱から1年…“セ界一”猛虎打線で奪首だ!

[ 2010年7月13日 06:00 ]

12日訪れた小児医療センターの子どもたちと笑顔で話す阪神・城島

 昨年とはまるで違う。巨人に0・5ゲーム差と肉薄し、本拠地・甲子園で迎える伝統の一戦。12日、57歳のバースデーを迎えた阪神・真弓監督は語気を強めてこう言った。

 「戦い方はいつもと一緒。(首位攻防戦を)一戦一戦、意識しながらやっていく」。1年前の誕生日は巨人に惜敗して自力優勝が消滅する最悪の1日となった。あれから1年。チームは変わった。今季巨人と対戦成績は8勝4敗。大きく勝ち越している最大の要因は言うまでもなく打線の力だ。チーム打率は巨人を上回るリーグトップの・281。巨人との対戦打率は・294まではね上がる。リーグトップ30本塁打のブラゼルを中心に、打ち合いなら負けないと自負している。
 過去4カードはすべて初戦で白星。今回の3連戦も初戦に勝てば、そのまま首位浮上となるだけに攻守の要となる城島は「カードの頭を取ることは勝ち越しにつながると思う。頭を取って優勢に進めたいね」と気合をこめた。この日、城島とともに大阪大医学部付属病院の小児病棟センターを訪れたマートンも「どんな状況でも1位と対戦するのは大事。倒すことによって階段を上がっていける。まだまだ先はあるけど勝ち越したいね」と首位攻防戦を前に意欲を燃やした。
 「(初戦必勝は)もちろん」と真弓監督。指揮官にとって1日遅れのバースデープレゼントは、5月2日以来の首位浮上しかない。

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2010年7月13日のニュース