東野 前回“ケンカ投法”布石にブラゼル斬りだ!

[ 2010年7月13日 06:00 ]

軽めのキャッチボールで調整する巨人・東野

 セ・リーグは、13日から前半戦最大のヤマ場である阪神―巨人の首位攻防3連戦が甲子園で幕を開ける。4連敗中の首位・巨人は投手陣が11試合連続2ケタ被安打と不安を残す中、ハーラートップ11勝右腕の東野峻投手(24)が相手主砲・ブラゼルを封じての先勝を誓った。一方、4カード連続勝ち越し中で巨人と0・5ゲーム差の阪神は、城島健司捕手(34)がカード勝ち越し&奪首を宣言した。

 いかにして猛虎打線を抑えるか。東野の答えは単純明快だった。甲子園の室内練習場。軽いランニングで汗を流し、帰りのバスへ乗り込む前にはっきりこう言った。
 「やはり一発。ランナーをためないようにしたい。ブラゼルを抑えることがキーポイント」
 11日の中日戦(ナゴヤドーム)の予定を飛ばして中8日と万全の状態で臨む3連戦の第1戦。その重要性は理解している。「負けたら首位転落ですから。もちろん勝ちに行く」。チームは4連敗中で、投手陣も11試合連続で2ケタ被安打を喫している。そうした負の連鎖を止めるには、猛虎打線の得点源、ブラゼルを封じるしかない。
 前回4日の対戦(東京ドーム)は5回2/3を2失点で勝ち投手。ブラゼルに3打数2安打されたが布石は打った。内角攻めだ。全94球中51球が内角。ブラゼルにも9球中6球が内角だった。「今度はそれを狙ってくると思う。最近のデータを見て阿部さんと相談します」。狙われるならより厳しく。11日の横浜戦(甲子園)でブラゼルは、内角攻めに怒ってマウンドへ詰め寄ったが関係ない。第2戦の先発予定の内海もブルペンで香田投手コーチを左打席に立たせ、内角への投球を繰り返していた。
 「体力、気力、技術すべてにおいて問われる3連戦。先発は5、6回を1、2点でという気持ちで戦ってほしい」。そんな原監督の熱い言葉に背中を押され、先鋒(せんぽう)の東野がブラゼルを斬り、首位を守る。

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2010年7月13日のニュース