バス事故から1年…柳ケ浦が逆転コールド発進

[ 2010年7月13日 14:04 ]

 昨夏の全国高校野球選手権大分大会の開会式に向かうバスの横転事故で野球部員が死傷した柳ケ浦高(大分県宇佐市)が13日、大分市の新大分球場で今年の大分大会初戦となる1回戦に臨み、大分豊府高に8―1で7回コールドゲーム勝ちした。

 当初は12日の予定だったが雨で1日順延され、この日も雨で試合開始が1時間半ほど遅れた。三塁側スタンドでは亡くなった吉川将聖君=当時(16)=の遺影を抱いた部員が立ち、青いメガホンを持ったほかの部員らと大声で応援。吉川君と同学年だった現3年生を中心としたナインは1回にいきなり本塁打で1点を失うも、打線の奮起で8点を奪い逆転勝ちした。

 田嶋峻大主将は「チャンスになると『将聖が見てるぞ』とみんなで声を掛け合った。勝ててうれしい。よい報告ができそう」と話した。2回戦では昨夏敗れた日田林工高と対戦する。「絶対に勝たないといけない」。主将は口元を引き締めた。

続きを表示

2010年7月13日のニュース