打のアVS投のナ イチローが強力打線引っ張る

[ 2010年7月13日 16:11 ]

 【米大リーグ・オールスター展望】日本選手でただ一人出場するイチロー(マリナーズ)は節目の10度目の出場も定位置の「1番・右翼」として強打者が居並ぶア・リーグ打線の先陣を切る。2007年にはMVPに輝いた「真夏の祭典」で、前半戦だけで15勝を挙げた先発ヒメネス(ロッキーズ)らナ・リーグがそろえた好投手に貫禄を示せるか。

 アはジラルディ監督が「打順を決めるのに一番苦労した」とうれしい悲鳴を上げた陣容だ。三冠王を狙えるカブレラ(タイガース)、レンジャーズの躍進を支えるハミルトンとゲレロで中軸を組む。2年連続首位打者で、ファンから今回最多の得票を獲得したマウアー(ツインズ)が7番と切れ目がない。

 ナはジョンソン(マーリンズ)が防御率1・70を引っ提げ、現在奪三振リーグ1位のリンスカム(ジャイアンツ)、5月に完全試合を達成したハラデー(フィリーズ)らサイ・ヤング賞経験者も出番を待つ。40歳で初出場のローズ(レッズ)、台湾出身の郭泓志(ドジャース)ら両救援左腕は意欲満々だ。

 13連勝(1分けを挟む)を狙うアは打線で主導権を握り、先発プライス(レイズ)やレスター(レッドソックス)ペティット(ヤンキース)ら好左腕を楽にできるか。接戦勝負なら投手が充実しているナに分がありそう。そのためにも主砲プホルス(カージナルス)やライト(メッツ)ら右打者の奮起が欠かせない。「勝つことが最優先だ」と連敗脱出に燃えるマニエル監督の継投策も鍵を握る。(共同)

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2010年7月13日のニュース