台湾野球八百長事件、中込被告が起訴事実認める

[ 2010年7月13日 19:34 ]

台湾北部の台北県土城市の板橋地方法院での公判を終え、裁判所を出る元阪神投手の中込伸被告

 台湾のプロ野球八百長事件で、賭博罪と詐欺罪で起訴され、懲役1年6月を求刑されている元阪神投手の中込伸被告は13日、台北県土城市の板橋地方法院(裁判所)で開かれた公判で、起訴事実すべてを認めた。審理はこの日で終了し、8月17日に判決が言い渡される。

 4月の初公判では、中込被告は起訴事実の一部しか認めていなかった。だが日本にいる妻子が生活に困っているとして、執行猶予付きの判決を求めるため、すべてを認めた。法廷で中込被告は「早く日本に帰って家庭を守らなければならない」と訴えた。
 中込被告は台湾を出ることを禁じられているため、判決でこの制限を解除することも裁判官に求めた。
 起訴状によると、台湾プロ野球リーグの球団「兄弟」の監督だった中込被告は、賭博グループの要求に応じ、2008年から09年までの5試合で八百長に協力する投手を登板させるなどし、計150万台湾元(約412万円)を受け取った。(共同)

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2010年7月13日のニュース