長野が窮地救った!巨人、総力戦で首位守る

[ 2010年7月13日 23:14 ]

 【巨人7―6阪神】巨人の窮地を救ったのは新人の長野だった。延長十二回、西村の外角直球に逆らわずにバットを出し、右越えに3ランを飛ばした。「流れは阪神だったので、責任を感じている」。連敗を4で止める決勝打にも喜びを押し殺した。

 その理由は攻守にまずいプレーがあったからだった。2―0の四回無死1塁で送りバント失敗の捕邪飛。その直後の守備のピンチでは、ブラゼルのフェンスに当たった跳ね返りの打球の処理をもたつき、逆転を許していた。落ち込む気持ちを引きずったまま最後の打席に向かう時、エドガーから「エンジョイ」との助言をもらい「とにかくつなごう」という前向きな気持ちに変わった。
 接戦を制し、首位を守った原動力は投手陣でもあった。12試合連続で2けた安打を許すセ・リーグ記録に並んだものの、七回に同点に追いついた後から投入した山口、久保、越智の中継ぎ陣が走者を許しながらも決定打を許さなかったのも見逃せないだろう。
 ピンチでマウンドに2度も向かい、救援陣を鼓舞した原監督の表情には疲労感と安堵感がにじんだ。「総力戦の中で白星がついた。これをチームの勢いにつなげたい」と前を向いた。

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2010年7月13日のニュース