大谷翔平 日本選手最多175発の松井秀喜氏に肩を並べ「小さい頃から憧れていた。凄く幸せ」

[ 2024年4月13日 14:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース7-8パドレス ( 2024年4月12日    ロサンゼルス )

試合後、報道陣に対応する大谷(撮影・柳原 直之)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が12日(日本時間13日)、本拠地・ロサンゼルスでのパドレス戦に「2番・DH」で先発出場した。第1打席で第4号ソロを放ち、元ヤンキースの松井秀喜が持つ日本選手最多メジャー通算175号本塁打に並んだ。また、第3打席には左翼線二塁打を放ち、日米通算1000安打もマークした。試合はドジャースが延長11回タイブレークの末に7-8で競り負け、今季初の連敗を喫した。

 節目の一発が生まれたのは初回だった。山本由伸投手が初回に2ランを被弾し、2点を追う直後の攻撃。1死走者なしで第1打席を迎えると、パドレスの先発右腕マイケル・キング投手の速球を完璧に捉えた。カウント1ボールからの2球目の95マイル速球を捉えた打球は、乾いた音を残してドジャースタジアムの左中間席に着弾した。打球速度107.3マイル(約172.6キロ)は今季最速、飛距離は403フィート(約122.8メートル)、打球角度は25度だった。

 この一発について、大谷は「プレートからはちょっと外れている難しいボールではあったと思うので、それをホームランにできているのは基本的にはいいスイングの軌道だなと思います。基本的にはボールを見逃すのが鉄則ではあるので、手は出ているのでいいところと悪いところがあると思います」と振り返った。

 松井氏はヤンキース、エンゼルス、アスレチックス、レイズの4球団で10年間プレー。大谷はメジャー7年目で松井氏の記録に並んだ。

 大谷は試合後、松井氏の記録に並んだことについて「個人的にももちろんうれしいですけど、日本の野球界にとっても大きいことではないかなと思います。個人的には切り替えて、また次の1本打ったら次の1本ということが大事かなと思います」と話した。

 また、「松井氏の存在が野球界にとってどのような存在か」と問われると「長距離バッターとして、僕が小さい頃からずっと見てきましたし、同じ左バッターとして憧れている存在だった。そういう方に記録で並べたのは自分にとって凄く幸せだなと思います」と感慨深げに話した。これまで日本選手は長打力でメジャーの他の選手と渡り合えなかったが「具体的に何打席で何ホームランということはわからないので正確には言えないですけど、体も大きいし、長打というのが売りではあると思うのでそこを生かしていきたいと思います」と語った。

 日米通算1000安打を含むこの日の打撃内容については「アウトになっている打席もいいというのは個人的にはいいアットバットが多いことはそれだけチャンスになる。ヒットになっている打席以外もよかったんじゃないかと思います」とした。

 今季3号を放った8日のツインズ戦の試合前には松井氏の記録について「もちろん早く打ちたいなって。そこ(日本選手最多本塁打)までというより次の1本、次の1本っていうこと。シーズン中は特にそうだと思うので。今日もし打ったら、また明日打てるように。その次の日もその次の日もっていう感じなので。もちろん特別な数字ではあるので早く打ちたいなと思います」と意欲を示していた。

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