ソフトバンク山川穂高 満塁弾連発で大小どすこいポーズ「本当に迷いましたけど…」自身の考えを明かす

[ 2024年4月13日 19:17 ]

パ・リーグ   ソフトバンク―西武 ( 2024年4月12日    ベルーナD )

<西・ソ>6回、満塁ホームランを放ちどすこいポーズを見せる山川 (撮影・白鳥 佳樹)
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 ソフトバンクの山川穂高内野手(32)が6回に開幕戦以来12試合51打席ぶりとなる2号満塁弾を放った。続く8回にも驚きの3号満塁弾を放ち、昨季まで在籍していた西武の本拠・ベルーナドームは騒然となった。試合は山川の8打点などで11―2と完勝し3連勝。

 まずは1本目の満塁弾を振り返った山川は「1本目は本当に何とか、何とかという。前の打席も三振していましたし、苦しかったですけど、とりあえず1本出てという感じですね。当たってくれたという。やっぱり、うまくいかない時ってどうやっても当たんないので」と回想。そして驚きの8回、2打席連発を振り返り「2本目は理想通りです。(1本出て?)ホームランってそういうものなので、打てない時って本当、ホームランってどうやって打つんだっけという感覚になります。その中で四球選んだり、ヒット打ったりもがいて、こうやってホームラン打った時に乗っていける。いろんなことが起こる。やっぱり、ほんのちょっとのことかなと思います」と冷静に語った。

 控えめにどすこいポーズをしたことについては「ロッカーとかの会話の中、ギータさんや拓也とか“ホームラン打ったらやってね”というのがあるので。それは春先にも言った通り、どうしようかなというのはあるけど、盛り上がる一つの方法ですし、チームのみんなの思いはあります。2本目は本当に迷いましたけど小さめで。やらなかったらまた、やらなかったというのもあると思う。打ったらやるもんだというところでいいのかなと思います」と真剣に考えての判断だと説明した。

 古巣相手に目覚めた大砲。ソフトバンクが首位独走の雰囲気を漂わせてきた。

 快音なしで迎えた6回の第4打席、3月29日の開幕オリックス戦第3打席で右越えソロを放って以来の一発はド派手なグランドスラム。待ちに待った今季2号で完全に試合を支配した。そして驚きは8回だった。西武4番手・豆田が投じた真ん中への直球を強振。打った瞬間、確信の表情を見せた山川。打球は悲鳴に似た歓声が沸く中、左翼席上段に飛び込んだ。2打席連発のグランドスラムを放ちベンチの祝福を受けた山川は、控えめにどすこいポーズ。ブーイングを「自粛」した古巣のファンに配慮した地味なパフォーマンスだった。

 1試合に満塁本塁打2発は、1951年10月5日に大映の飯島滋弥が阪急戦の初回と7回、2006年4月30日に巨人の二岡智宏が中日戦の4回と5回に打って以来18年ぶりプロ野球3度目。2打席連発は、二岡に続く2人目、パ・リーグでは史上初となった。さらに1試合8打点は1970年のジョーンズ、1990年の岸川、2003年の松中に並ぶ球団最多タイ記録。

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