【大谷翔平の一問一答】松井秀喜氏に並び「凄く幸せ」球団の日本選手最多本塁打は「分からない(笑い)」

[ 2024年4月13日 15:37 ]

ナ・リーグ   ドジャース7-8パドレス ( 2024年4月12日    ロサンゼルス )

試合後、報道陣に対応する大谷(撮影・柳原 直之)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が12日(日本時間13日)、本拠地・ロサンゼルスでのパドレス戦に「2番・DH」で先発出場した。第1打席で第4号ソロを放ち、元ヤンキースの松井秀喜が持つ日本選手最多メジャー通算175号本塁打に並んだ。また、第3打席には左翼線二塁打を放ち、日米通算1000安打もマークした。試合はドジャースが延長11回タイブレークの末に7-8で競り負け、今季初の連敗を喫した。

 節目の一発が生まれたのは初回だった。山本由伸投手が初回に2ランを被弾し、2点を追う直後の攻撃。1死走者なしで第1打席を迎えると、パドレスの先発右腕マイケル・キング投手の速球を完璧に捉えた。カウント1ボールからの2球目の95マイル速球を捉えた打球は、乾いた音を残してドジャースタジアムの左中間席に着弾した。打球速度107.3マイル(約172.6キロ)は今季最速、飛距離は403フィート(約122.8メートル)、打球角度は25度だった。

 松井氏はヤンキース、エンゼルス、アスレチックス、レイズの4球団で10年間プレー。大谷はメジャー7年目で松井氏の記録に並んだ。ドジャースの日本生まれの選手の本塁打記録は4本で野茂英雄氏に並び、沖縄生まれのデーブ・ロバーツ監督の記録にはあと3本に迫った。

 試合後の大谷の一問一答は以下の通り。

 ――松井秀喜氏の日本選手最多175号に並んだことについて?

 「率直にうれしいです。個人的にももちろんうれしいですけど、日本の野球界にとっても大きいことではないかなと思います」


 ――今日の山本由伸投手の登板を見て、どう感じたか?

 「決して悪いピッチングじゃなかったと思います。たまたま1本大きいのが出て得点されてはいますけど、比較的テンポよく投げていたと思います」

 ――今日敗れはしたが、チームは粘り強さが出ていた。

 「毎回のようにチャンスにもなりますし、1人1人が仕事をしていますけどなかなかかみ合うというか…競った試合で落としてしまったのは残念なことではありますけど、比較的いい粘りだったと思うので明日また切り替えて頑張りたいと思います」

 ――松井氏の記録と並んでの感想は?

 「先ほども言いましたけど、個人的にはもちろんうれしいですし、日本の野球界にとっても大きいことだと思います。個人的には切り替えて、また次の1本打ったら次の1本ということが大事かなと思います」

 ――175本という記録はどの程度意識していたか?

 「もちろん知ってはいましたけど、前も言ったと思いますけど個人的には次の1本、次の1本というのが基本的な考え方としては。どこを目指すとかではなくて、1本打ったら次の1本ということが大事だと思います」

 ――松井氏の存在は日本の野球界にとってどのような存在か?

 「長距離バッターとして、僕が小さい頃からずっと見てきましたし、同じ左バッターとして憧れている存在だった。そういう方に記録で並べたのは自分にとって凄く幸せなことだなと思います」

 ――ドジャースでの日本選手の本塁打ナンバー1は誰かわかりますか?

 「(少し考え)分からないです(笑い)(記者があなたの監督(デーブ・ロバーツ)ですよと教える)」

 ――日米通算1000安打や今日の打撃内容については?

 「アウトになっている打席もいいというのは、個人的にはいいアットバットが多いことはそれだけチャンスになるとは思うので。ヒットになっている打席以外もよかったんじゃないかと思います」

 ――日本選手はこれまで本塁打は難しい数字だったが、そこでトップになったことは?

 「具体的に何打席で何ホームランということは僕はわからないので正確には言えないですけど、体も大きいし、長打というのが1つ売りではあると思うのでそこの強みを生かしていきたいと思います」

 ――1打席目の本塁打は100%に近い打ち方?

 「プレートからはちょっと外れている難しいボールではあったと思うので、それをホームランにできているのは基本的にはいいスイングの軌道だなと思います。基本的にはボールを見逃すのが鉄則ではあるので、手は出ているのでいいところと悪いところがあると思います」

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