広島・坂倉 3戦ぶり先発マスクに発奮1号「ずっと打ててなかったので、とりあえず1本打てて良かった」

[ 2024年4月13日 05:45 ]

セ・リーグ   広島4-9巨人 ( 2024年4月12日    東京D )

<巨・広>4回、ソロを放つ坂倉(投手・戸郷)(撮影・藤山 由理)
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 広島は12日、巨人に逆転負けして連勝が2で止まり、勝率5割復帰を逃した。先発の九里亜蓮投手(32)が最大3点リードを守れなかった想定外の敗戦の中、3試合ぶりに先発した坂倉将吾捕手(25)が4回に右翼席へ今季1号ソロを放ち、存在感を示した。打率は1割台(・194)と低調だが、チームとして9試合ぶり2本目のアーチ。逆襲に向け、弾みをつけた。

 坂倉は悔しさを一振りにぶつけた。3―1の4回、フルカウントから巨人先発・戸郷のフォークを右翼席最前列へ運んだ。今季31打席目で待望の1号ソロ。左翼席に陣取るファンが沸く一方で、表情を変えることなくダイヤモンドを一周した。

 「うまく打てた。引っかいた当たりなんですけど、本当に良かった。2試合(先発を)外れて、ずっと打ててなかったので、とりあえず1本打てて良かった」

 開幕から持ち味とする打撃で結果が出ず、試合前の打率は・179。10、11日の阪神戦は先発マスクを会沢に譲り、代打でも出番がなかった。いろいろな思いが交錯する中、一発で鬱憤(うっぷん)を晴らした。戸郷との通算成績はこの日の2打席を含めて26打数10安打、打率・385と好相性を誇るが、本塁打は初めてだった。

 不調の要因の一つにタイミングが関係していた。朝山打撃コーチが「間がなくて、自分から(球に対して)突っかかっていく感じになっていた」と言うように、思うような結果が出ない焦りからか、知らないうちに悪循環に陥っていた。2試合の欠場は、修正にあてる時間となった。

 「まだまだこれからだと思う。もっともっと良くなるように頑張ります」

 3月31日のDeNA戦以来の打点を記録し、チーム本塁打としても同戦の田中以来、2本目だった。勝利にこそつながらなかったが、逆襲への号砲に変えることはできる。(長谷川 凡記)

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