タイガース・前田健太 古巣相手に6回2失点で勝利投手の権利を得て降板も、追いつかれて今季初勝利ならず

[ 2024年4月14日 04:03 ]

ア・リーグ   タイガース5ー11ツインズ ( 2024年4月13日    デトロイト )

古巣・ツインズとの試合で先発したタイガース・前田健太
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 タイガース・前田健太投手(36)が13日(日本時間14日)、本拠地デトロイトでのツインズ戦に先発登板。6回2失点で勝利投手の権利を得て降板したが、その後チームは追いつかれて今季初勝利はならなかった。

 試合は延長戦に入り、4―4の12回にツインズが一挙7点を入れ、タイガースは5―11で敗れた。

 前田は序盤からスライダー、スプリットのコンビネーションを主体にした投球でツ軍打線と対峙。投じた87球のうち直球は18球だけ。丁寧にコースをつく投球で、5安打2失点5三振と踏ん張った。昨季まで3シーズン所属した古巣を相手にタ軍への移籍後初勝利を目指し、ベテランらしい投球を披露。降板時は2-2の同点だったが、6回裏に味方打線が勝ち越して勝利投手の権利を手に。その後、8回に追いつかれて、今季初白星はまたもおあずけとなった。

 もったいなかったのは、2-1と1点リードで迎えた5回の守備だった。1死一塁からツ軍・ジュリアンの打球はワンバウンドで前田のグラブに収まる投ゴロだったが、併殺を狙った前田の二塁への送球は大きく浮き上がって中堅へ転々(記録は野選)。続く1死一、三塁では次打者・サンタナの一ゴロを処理した一塁手・トーケルソンに対し、前田は本塁送球を大きなゼスチャーで指示した。だが、トーケルソンは3-6-4の併殺を狙って二塁に送球。結果、併殺崩れで同点にされてしまった。前田にしてみれば、1点リードを死守して今季初勝利につなげたい状況ではあった。思わぬところで投内連係におけるコミュニケーション不足を露呈してしまった。

 前田が1点リードにこだわった背景にはこれまでの2試合がある。今季ここまで2試合に登板して0勝1敗、防御率9・00。今季初先発となった3月30日(同31日)のホワイトソックス戦で3本塁打を浴びるなど、3回1/3を投げ7安打6失点で降板。2度目の先発登板となった6日(同7日)のアスレチックス戦では、5回2/3を投げ2安打3失点で今季初黒星を喫していた。だが、この2試合で投げた計9回で、打線の援護はわずかに1点のみ。この日は初回に4番・カーペンターの右中間への2ランで先制したものの、打線は5回までに12三振を記録しており、前田にしてみればその1点のリードを何としても死守したい状況だった。結果的に打線は6回に勝ち越したが、5回の失点は防げただけに痛かった。

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