【山本由伸の一問一答】メジャー初被弾は「ベストボールではなかったけど、しっかりスイングされた」

[ 2024年4月13日 16:34 ]

ナ・リーグ   ドジャース7-8パドレス ( 2024年4月12日    ロサンゼルス )

試合後、報道陣に対応する山本由伸(撮影・柳原 直之)
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 ドジャースの山本由伸投手(25)が12日(日本時間13日)、本拠地ロサンゼルスでのパドレス戦に先発。5回4安打3失点で勝利投手の権利を手にしたが、7回にリリーフ陣が同点を許し、2勝目はお預けとなった。

 初回、先頭のボガーツはスプリットで見逃し三振と上々のスタート。しかし2番・タティスに中前打を許すと、2死一塁から4番・マチャドに初球のカーブを狙い打たれ、左翼席へと運ばれた。メジャー初被弾を喫すると、1-2の2回には先頭の金河成(キム・ハソン)に直球を左翼席に運ばれて、この日2被弾。オリックス時代の2020年8月11日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来、4年ぶりとなる1試合2被弾となった。

 それでも3回以降は最速96.5マイル(155.3キロ)の直球を軸に、米メディアに「ヨーヨーカーブ」と名付けられた宝刀、さらにスプリットなどを効果的に配する丁寧な投球を徹底。91球を投じ、三振は6つ。序盤の失点にも大崩れすることなく、先発投手としての責任は全うした。

 しかし7-3の6回に2番手・ハドソンがクロネンワースにソロ本塁打を許し、7回には3番手・ブレイジャーが3失点。山本の勝ち投手の権利は消えた。

 パドレスはメジャー初登板となった3月21日に韓国で対戦し、1回5失点でメジャー初黒星を付けられた相手。先発での1回降板は自己最短。さらに1イニング5失点は自己ワーストタイの屈辱だった。気持ちを込めて臨んだ試合だったが、開幕カードの借りを返すことはできなかった。

 山本の試合後の一問一答は以下の通り。

――韓国シリーズでも投げたパドレスが相手だった。
「2度目の対戦にはなりましたけど、そこはそんなに気にすることもなく、しっかり自分のピッチングをすることに集中して入りました」

――2回以降は良くなった。
「初回と2イニング目も若干コントロールできていないところがあったので、もう一度落ち着き直していつも意識するポイントを意識してなんとか立て直せたかなとは思います」

――特定の球種を意識してのことか。
「いや、球種に問題があったというよりは全体的にあまり上手くできていなかったので、球種というよりはフォームの部分が徐々に良くなっていったので、そういう感じ」

――味方の攻める姿を見てどう思うか。
「みんな同じ気持ちで戦っているので、はい」

――大谷選手が松井秀喜氏の日本選手最多ホームラン記録に並んだ。
「松井さんは僕が子供の頃からずっと活躍していた方。凄さは十分に分かっている。そこに翔平さんが今回並んだというのは本当に凄いことと思っています」

――球威はあったと思うが。
「立ち上がり、ちょっと点を取られてしまって途中からいいピッチングができた。なんとか立て直せて、なんとか粘って投げられたので、次はもっと立ち上がりからしっかり良い球を投げて、もう少し長いイニングを投げられたらもっとチームに貢献できるかなと思います」

――5回で91球だった。
「フルカウントになるバッターも多かったですし、もっともっとストライク先行していければ良かったかなと思います。次に繋げたいです」

――スプリットの精度は?
「まあまあ、普通です」

――初回のマチャド選手の本塁打は狙われたという感覚か?
「ベストボールではなかったですけど、しっかりスイングされて打たれてしまった。すごくいいバッティングだったなと思います」

――日本の打者との違いは?
「スイングも素晴らしい打者が多いですし、パワーもありますし、いい選手が多いなという印象です」

――楽しさを感じる時は?。
「試合中に楽しいというのはあんまりないですけど、少しずついい感覚も増えてきていますし、登板を重ねるごとに少しずついいピッチングをしていければと思います」

――クラブハウスに差し入れたお菓子があった。
「正確には僕ではないですけど(笑い)、(皆がおいしいと)良かったんじゃないですか」

――登板間隔のリカバリーはここまでどんな感覚か?
「まだ春先なので球数もあまり投げていないですし、もちろん(体は)大丈夫です」

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