日本ハム伊藤、6回無失点で今季2勝目 デビュー8連勝中のオリックス東との投げ合い制す

[ 2024年4月13日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム1-0オリックス ( 2024年4月12日    京セラD )

<オ・日>4回2死満塁、三振を奪ってピンチをしのいでガッツポーズで雄叫びを上げる伊藤(撮影・北條 貴史)
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 日本ハム・伊藤大海投手(26)が12日のオリックス戦に先発し、6回3安打無失点、6三振を奪う力投で今季2勝目を挙げた。デビューから無傷8連勝中の東晃平投手(24)との投げ合いとなったが、4回2死満塁のピンチを切り抜けるなど要所を締めて、難攻不落のライバルを沈めた。リーグ3連覇中の王者との今季初対決を制したチームは、貯金を再び1とした。

 最高のパフォーマンスを発揮するには程よい緊張感が必要だ。22年のデビューから無傷8連勝の東との投げ合い。投手戦を制した伊藤は「どっちにしろ、1―0になる試合かなと思っていた。いい緊張感で、向こうもテンポ良く投げていたので、しっかりと投げることができた」と振り返った。

 事実、伊藤が3回までパーフェクトの快投を見せれば、東も6回1死まで無安打投球と一歩も引かなかった。周囲から見れば、息詰まる投手戦かもしれないが、4年目で自身初の開幕投手を務めた右腕は違った。

 「どっちでもいいから、早く試合が動いてくれないかなと思って投げていた」。4回1死から西野に中前打を許すなど2死満塁を背負ったが、最後は宗をスプリットで空振り三振に斬ってピンチをしのぐと、球場の空気感もわずかに変わったことを感じ取った。緊張感の中にも、ある程度の余裕を持つことができていたのだ。

 試合前にも、どこか楽観的だった。相手は「負けない男」と分かっていたが、「逆に、そろそろ(負け頃)だろうという気持ちでいきました」。1点勝負の展開から、本塁打を警戒し球数は6回で100球となったが、6回3安打無失点で東を止めたのだから大仕事となった。

 これで伊藤にとっては鬼門突破だ。オリックス戦は22年7月2日以来の白星。最近は4連敗を喫していたが、「嫌なイメージはなかったけど、しっかりと今年一発目を勝てて良かった」とニンマリ。頼もしい。キャリアを積みながら、精神面も充実している。(横市 勇)

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