阪神・下村「この決断を今後いいものだと言えるように」 先輩たちの助言にも背中を押された

[ 2024年4月13日 05:15 ]

右腕に装具を付けたまま取材に応じる阪神・下村(撮影・中辻 颯太)
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 阪神のドラフト1位・下村海翔投手(22)が12日に鳴尾浜の球団施設で右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)を終えてから初めて報道陣に対応し、「この決断を今後いいものだと言えるように一生懸命取り組みたい」と復帰への強い決意を改めて示した。

 1月の自主トレ中から不安を抱え、2軍参加だった2月の春季キャンプもブルペンでの投球練習は一度だけ。先輩たちの助言にも背中を押された。

 「岩崎さんからは“5年、10年と長く活躍できる選択をした方がいいよ”と言ってもらった。才木さんら同じ手術をした方たちからは“やって後悔はない。やるなら絶対に早い方がいい”と聞いた」

 最後の一歩を踏み出させたのは自らの感覚だった。ノースロー調整でも状態が上がらず、保存療法も選択肢にあった中、3月中旬に手術を決心した。

 「このままずっと保存でやっても、中途半端で終わりそうな気がした。それなら今のうちに、この不安を取り除きたかった」

 青学大でも1年冬に右肘クリーニング手術を受けて3年春に復帰。今回は一般的に1年から1年半のリハビリ期間を見込まれ、「焦りたくはないけど、一日でも早く復帰したい。まだ試合で投げられてないので、しっかり思い切ってプレーできるように頑張りたい」と誓った。(松本 航亮)

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