チーム救った阪神・島田 8回同点生還の“神走塁”「負けないことは本当に大きい」

[ 2023年6月6日 05:15 ]

交流戦   阪神7―7ロッテ ( 2023年6月5日    甲子園 )

<神・ロ>8回、同点の生還を果たす島田(撮影・北條 貴史)
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 阪神・島田の“神走塁”が敗色濃厚だったチームを救った。1点劣勢の8回先頭、森下の代打で登場。2球で追い込まれながらも、セットアッパーのペルドモから左前打したのが始まりだった。

 「何が何でも塁に出てやろうという気持ちしかなかった。すぐ追い込まれてしまったんですけど、何とか食らいつこうって思っていた」

 続く梅野の打席でペルドモは島田の足を警戒し、計5度、一塁へけん制球。ロッテ応援団の恒例である相手のけん制球にブーイングに対抗する形で、虎党が大ブーイングする異様な雰囲気の中で躍動した。1死から木浪のヒットエンドランで三進し、続く代打・渡辺諒の遊撃へのゴロで一目散に本塁へスタート。ただ、やみくもではなく、冷静な判断ができていた。「(捕手の田村が)ちょっと僕と反対側(一塁側)にそれていきそうな捕り方に見えたので。そこを見れたのが大きかった。その姿勢を見て、反対側からちょっとかわせそうな形を取れた。以外と冷静に入れた」。田村のタッチを間一髪でかいくぐっての同点の生還に、聖地が沸いた。

 「もう仕事を果たすだけだと思っているので、きょうみたいなことを継続していければ。負けないことは本当に大きい。チームにとってもよかったと思う。次につながる試合になった」

 9回2死一、二塁のサヨナラの好機で三ゴロに倒れるなど、その後の2打席は凡退。「もうちょっと何とかできたんじゃないかなと思う」と、試合後も満足する様子はなかった。「完璧を求めて、仕事をしっかり果たせるようにやっていきたい」。さらなる活躍を見据えた。(阪井 日向)

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