侍魂受け継ぐ富士大の1年生コンビが躍動 大谷の後輩・渡辺陸は同点三塁打 ダル後輩の赤瀬は好プレー

[ 2023年6月6日 18:37 ]

全日本大学野球選手権   富士大5―2創価大 ( 2023年6月6日    東京D )

<富士大・創価大>勝利を決め喜ぶ富士大ナイン(撮影・大城 有生希)
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 終盤のワンチャンスをものにした富士大が勝利。7回に2本の長打を含む3安打などで鮮やかに逆転して2回戦へ進んだ。

 WBCでも活躍した侍戦士の魂を受け継ぐ期待の1年生がコンビチームを救った。

 同点打を放ちその後、勝ち越しのホームを踏んだのがエンゼルス・大谷翔平の後輩・渡辺陸外野手(1年=花巻東)。7回1死一、二塁から同点三塁打でチームを勢い付け「劣勢の場面で回ってきて、次につなぐことを意識した結果、タイムリーになって良かった」と胸を張った。

 直後の8回には1死一塁から相手4番の大飛球を右翼の赤瀬健心外野手(1年=下関国際)がフェンスに激突しながら好捕。三塁手前まで飛び出していた一塁走者が二塁を踏まずに一塁へ戻っており、その後のアピールプレーで3アウト目を奪った。27個目のアウトもグランドに飛び出した一塁側「エキサイトシート」へ飛び込みながら赤瀬が飛球をキャッチし、「自分のプレーで流れを呼ぶことができて良かった」と喜んだ。

 中学時代はパドレス・ダルビッシュ有も在籍した羽曳野ボーイズズに所属していた赤瀬。偉大な先輩については「中学の時はああいう選手になりたいと思っていた」とも。「偉大な先輩で、日の丸を背負って戦っている選手とつながりがあるのも野球のいいところ」と笑顔で続けた。

 互いに「刺激し合える相手」と口をそろえる2人。安田慎太郎監督も「頼りになるし、素晴らしい」と期待を寄せるスーパー1年生が、富士大躍進の鍵になるかもしれない。(村井 樹)

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