【侍ジャパン・ライブ解説】中村武志氏 大谷、異次元です 村上、つなぎ役でいいアクセント

[ 2023年3月10日 22:34 ]

WBC1次ラウンドB組   日本―韓国 ( 2023年3月10日    東京D )

WBC1次R<日本・韓国>3回、逆転し吠える大谷(撮影・光山 貴大)
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 ウェブサイト「スポニチアネックス」では「侍ジャパン・ライブ解説」と題し、リアルタイムで解説します。WBC1次ラウンドB組で初戦の中国に快勝した侍ジャパンは宿敵・韓国と対戦。中日などで活躍し、韓国プロ野球でもコーチを務めた本紙評論家の中村武志氏(55)が先発したダルビッシュの投球や、DHで出場した大谷の打撃などを徹底分析します。

 4回からの3イニングは日本野球の素晴らしさがでた。

 まずは第2先発の今永が、投球で流れを引き寄せた。いつもは先発する投手。どこか第2先発で試合途中から登板することに、先発よりも力が抜けて、より気を楽にして投げている感じがした。

 6回の右越えソロの被弾。それはまったく気にすることはないし、ダルビッシュが失点を重ねた中で、日本が投手力で流れを変えた。

 攻撃陣は、村上にこういう言い方は失礼かもしれないが、彼がつなぎ役でいいアクセントになっている。進塁打に左犠飛。ファンの皆さんは、ホームランを期待するかもしれないが、これが日本野球のスタイルの一部。彼はしっかり仕事をしている。猛打はもう少し待ちましょう。

 そして大谷。これはもう普通の解説者が打撃を説明するのは失礼かもしれない。初対戦の投手の初球でフォークを打つ。これはもう集中力。ネクストバッターズサークルからの集中力が高い。人並み外れた準備のよさ、これがああいう打撃を生み出しているね。異次元です。

 中野の右翼線三塁打もよかった。こういう足を絡めて点に結びつける戦い方も、日本の選手は幼少期から身についている。1点の取り方は日本が世界で一番上手。その積み重ねが、この3イニングに出たと思う。

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