ドミニカ共和国 ブレーブスに快勝、米国は豪華打線が不発

[ 2023年3月10日 02:30 ]

アストロズと対戦したベネズエラ代表のアルテューベ(AP)
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 WBCの1次ラウンドを米国内で戦う各チームと大リーグ球団の強化試合が8日(日本時間9日)、各地で行われ、2大会ぶりの優勝を狙うD組のドミニカ共和国はブレーブスを9―0で下した。前回覇者でC組の米国はジャイアンツに1―5で敗れた。D組のベネズエラはアストロズに9―8で競り勝った。

 <ベネズエラ アルテューベがアストロズ撃ち「楽しかったよ」>アストロズ一筋で13年目を迎えた主将のアルテューベは、所属チームと初めて対戦し、初回先頭の初打席で初球を左前打した。ビーラクの速球を完璧に捉え「彼らは僕が初球から振ってくると分かっていたと思うけどね。楽しかったよ」。2回に21年ア・リーグ本塁打、打点2冠王のペレスのソロで先制して勢いづき、屈指の強打線が11安打9得点で競り勝った。「このチームは上を狙っていける」と目標の初優勝を見据えた。

 <米国 全員が球宴出場の豪華打線が不発>MVP経験者3人を含め、先発全員が球宴出場選手という豪華打線が不発に終わった。得点は6回にゴールドシュミットが放ったソロのみで、散発4安打。先発のマイコラスは初回に2失点し、2回2/3を投げて敗戦投手となった。ただ主力の多くは中盤以降にベンチに下がり、あくまで調整段階。マーク・デローサ監督は「みんながフィールドに出て、健康に終わったことが大きなプラス」と気にする様子はなかった。(笹田幸嗣通信員)

 <ドミニカ共和国 40歳カノが3ラン>若手とベテランが融合した猛攻で9得点大勝した。3回に昨季ワールドシリーズMVPの9番ペーニャの左翼線二塁打で無死二、三塁と好機を拡大。昨季ア・リーグ新人王のロドリゲスが先制犠飛を放ち、40歳のカノが右越え3ランして主導権を握った。13年の優勝メンバーだったベテランは「過去と比較して遜色のないチーム。とてもいい雰囲気」と自信。ロドニー・リナレス監督は「プラン通りの攻撃を展開できた」とご満悦だった。

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