【WBC】中国監督 9回1死からの逆転負けに「敗戦を受け入れることが難しい」前日ナイター戦の疲労も…

[ 2023年3月10日 16:45 ]

WBC1次ラウンドB組   チェコ8-5中国 ( 2023年3月10日    東京D )

WBC1次R<中国・チェコ>メンバー表交換をするハジム監督(左)とリロイ監督(撮影・西川祐介)
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 あと2アウトで勝利から一転、逆転負けで1次ラウンド初勝利を逃した中国のディーン・リロイ監督(75)は「今の心境は敗戦を非常に受け入れることが難しい」と悔しさをにじませた。

 序盤はチェコ投手陣に苦戦も1-4の7回に集中打で4点を奪って逆転に成功。5-4で最終回を迎えたが、9回1死一、三塁からチェコのムジークに逆転3ランを浴びるなど、9回だけで4点を失い、土壇場で逆転負けを喫した。

 指揮官は「WBCにおける中国代表の野球の歴史から、本来だったら勝利を飾るポジションにいた。残念なことに結果につながらず、私のためにプレーしてくれた選手に対して申し訳なく思っています。彼らはベストを尽くしてくれましたし、最後の最後まで戦ってくれました」と選手たちをねぎらい「5、6回までビハインドのゲームでしたが7回に逆転し、あと少しのところで勝利を逃した。27個のアウトを記録して勝利するのがどれだけ難しいか意識した」と改めて野球の怖さを実感したと語った。

 その上でスタンドをはじめ、メディアら沢山の応援に感謝。「残念な結果でしたが、中国野球が何ができるか多くの方々に示せたのではないかとゲームを振り返って思っている」と敗戦の中にも手応えはあったと振り返った。

 前日9日は午後7時のナイトゲームで日本と4時間近く戦い、この日は正午からプレーボール。13時間後には再びグラウンドで戦う強行日程に「言い訳でないが」と前置きしつつ「昨日、4時間の戦いで今朝早く起き5、6回ぐらいまで正直、攻撃陣が目覚めることがちょっと遅れたかもしれない」と疲労の影響も試合序盤はあったと指摘。「個人的にもあっという間に朝が来たので、もう少しゆっくり休めればと思いました」とした。

 敗因については「誤算と言えば序盤、初回ですね。なかなか思うように行かなかったのが最後まで尾を引いてこのような結果になったかもしれません」と先発のチョウ・フヨウが17球で2安打1四球、打者5人で1死しか取れずに降板となったことがブルペンに影響したと分析。「全体的にはブルペンに層の深さがないことが悔やまれる」と選手層を厚くすることが大事とした。

 2連敗と崖っぷちに立たされたが「12時までは悔やんだりしながら日が変わったら気持ちを入れ替えて、明日は強いメンタルで臨んでほしい。結果、負けましたが私たちの戦い方、プレースタイルを私は非常に誇りに思ってますし、大好きです。あと2試合ベストを尽くし、選手たちが逆境を跳ね返し、昨日、今日と同じアプローチで戦ってくれると思っています」と語った。

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2023年3月10日のニュース