広島監督の新井貴浩氏 不振の村上に4番“心得”を提言「鈴木誠也選手に聞いたんですが」

[ 2023年3月10日 23:47 ]

WBC1次ラウンドB組   日本-韓国 ( 2023年3月10日    東京D )

WBC1次R<日本・韓国>3回、満塁で内野フライに倒れる村上(撮影・光山 貴大)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドB組が10日、東京ドームで行われ、日本は宿敵・韓国に逆転勝ち。打線爆発で大量点を奪っての勝利となった。

 一方で、打撃不振が心配なのが4番の村上だ。この日は6回に犠飛を放ち1打点は挙げたが、無安打。前日の中国戦も1打点はあったが、3打数無安打と快音から遠ざかっている。

 そんな村上に対して、TBS系列で実況解説を行った広島監督の新井貴浩氏が提言する一幕があった。6回、長髪がトレードマークのキム・ウォンジュン投手と対峙した場面。初球のど真ん中直球を見逃し、2球目のフォークを空振りすると、新井氏は「先ほど、鈴木誠也選手のユニホームが写りましたが」と自ら、ある話を切り出した。

 「彼が東京五輪で4番を打っていた時に、話を聞いたんですが、『周りにすごい打者がたくさんいるから、とにかく自分が打たなくてもチームが勝てばいいんだという気持ちで試合に臨みたいと思います』と言っていましたね。村上選手も非常に責任感の強い選手なので、あまり背負い過ぎずにもう少し楽な気持ちで、それこそ、楽しんでやってもらいたいです。みんなが認める日本の4番ですから」

 新井氏はそう言って、温かく村上を見守った。その後、3球目に村上が犠飛を放つと「少しずつ、間違いなく、上がってくると思います」と断言。新井氏も広島、阪神で長く4番を務め、2008年の北京五輪日本代表でも重責を担った。それだけに4番の重圧は十分経験しており、村上に対しての心から出た提言だった。

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2023年3月10日のニュース