専大松戸吹奏楽部 懐かしさと元気「専松の色を出したい」

[ 2023年3月10日 17:00 ]

専大松戸の吹奏楽部&チアリーディング部
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 【とどけ!吹部ダマシイ】グラウンドの誰かを応援しているのにそれを見ている自分も励まされている。吹奏楽部が奏でる「応援曲」は、いつも誰かの背中を押してくれる。

 専大松戸高校吹奏楽部の応援には「ノスタルジー」が漂う。

「シング・シング・シング」は1936年に米国で発表されたジャズの名曲で、ベニー・グッドマン楽団の演奏で有名になった。

 吹奏楽部顧問の石川泰治教諭は「かなり古くからのスタイル。同じコンセプトで続けている」と独自路線を貫いている。独特な選曲とチアリーディング部の洗練された応援で、一瞬にして「専松ワールド」を作り出す。

 人気ゲームソフト「ファイナルファンタジーV」の使用曲で、複雑なコード進行と疾走感で人気の「ビッグブリッヂの死闘」は、ある部員が在学中に自ら楽譜に起こして売り込んできたという。石川顧問がコンパクトにアレンジし、今では専大松戸の吹奏楽部を代表する人気曲となった。

 賀曽利(かそり)楓部長(2年)のお気に入りは「エル・ティグレ」。野球応援では走者が三塁に達したときに奏でるチャンステーマで、中南米のエキゾチックな雰囲気が漂う勇猛な曲だ。

 賀曽利部長は「相手スタンドまで届くように演奏する。演奏に勢いが出る曲です」と話した。そして「懐かしさを感じる曲が専松の色。私は吹奏楽は団体競技だと思っている。みんなで作り上げた音楽でお客さんの反応を見たときに喜びを感じる」と目を輝かせた。(君島 圭介)

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2023年3月10日のニュース