【侍ジャパン・ライブ解説】中村武志氏 MVPは吉田 捕手は中村起用で正解 甲斐と今後も使い分けを

[ 2023年3月10日 23:56 ]

WBC1次ラウンドB組   日本13―4韓国 ( 2023年3月10日    東京D )

WBC1次ラウンド<日本・韓国>3回、吉田の逆転適時打にベンチを飛び出して喜ぶ日本ナイン(撮影・沢田 明徳)
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 ウェブサイト「スポニチアネックス」では「侍ジャパン・ライブ解説」と題し、リアルタイムで解説します。WBC1次ラウンドB組で初戦の中国に快勝した侍ジャパンは宿敵・韓国と対戦。中日などで活躍し、韓国プロ野球でもコーチを務めた本紙評論家の中村武志氏(55)が先発したダルビッシュの投球や、DHで出場した大谷の打撃などを徹底分析します。

 日本は勝つべくして勝った。不思議な勝ち方はしていない。こんなにきれいに野球ができるのかと感じた。

 まずは投手力。四死球の差を見てもらいたい。日本は5投手でダルビッシュの1死球のみに対し、韓国は10投手で9四死球。序盤の評論で、後半に投手力の差がでると話したが、その通りの展開となった。国際試合では制球力が重要。日本投手陣の2被弾は気にすることはなく、これからもこの制球力のよさがチームを助けると思う。

 この試合のMVPは私的には吉田。“大谷”と言っちゃうと、当たり前過ぎてつまんないよね。村上のあとの打者が重要と感じていたが、見事に役目を果たした。3回の逆転打もそうだが、村上が凡退したあとに仕事をしている。

 村上は私は4番で使い続けるべきだと思う。もし4番を外すなら、6番とかで使うのではなく休ませる方がいい。彼の存在感はチームの軸。この勝利で残り2試合の戦い方が楽になったので、4番なら4番、休むなら休むの判断がいいのでは、と思う。

 捕手はきょうの中村の先発起用は正解で、今後も対戦国によって使い分けるべきだと思う。先ほどの評論でも話したが、甲斐、中村と違うリーグの捕手。それぞれの投手の導き方も違うので、韓国相手に変化球を基本に攻める中村の配球は、今日ははまったと思う。

 ダルビッシュは本来の投球内容ではなかったが、チームをけん引するいろんな役割を担う選手。3失点後もチームの集中力が高まった。“ダルビッシュのために”というような、団結力を感じた。

 この戦い方は、自分が大会前に想像した以上のもの。今後も相手どうこうより、日本の野球を貫けば世界一への夢は広がる思う。 

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