韓国 痛恨ミス黒星発進 「天才打者」姜白虎 ガッツポーズで塁離れタッチアウト

[ 2023年3月10日 04:55 ]

WBC1次ラウンドB組   韓国7-8オーストラリア ( 2023年3月9日    東京D )

<韓国・オーストラリア>7回、姜白虎は二塁打を放ち喜ぶも、ベースを離れオーストラリアのグレンディニングにタッチされアウトとなる(撮影・光山 貴大)
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 韓国は痛恨のミスが響き、最重要視してきた初戦を落とした。地元紙スポーツソウルは「反撃モードに冷や水」、スポーツ朝鮮は「セレモニー死」と速報。国民からはSNS上に落胆を表す「アイゴ~」の言葉があふれた。

 李強喆(イ・ガンチョル)監督が「よく打ったが(喜びの)セレモニーのタイミングが早かった。試合が残っているので、忘れて気を取り直してほしい」と振り返ったのは1点を追う7回1死だ。

 代打・姜白虎(カン・ペクホ)が、左中間フェンス直撃の二塁打。反撃ムードが最高潮に高まった。だが、オーストラリアがリプレー検証を求めてアウト。球場は騒然とした。国内で「天才打者」と称されるスラッガーは二塁に到達すると、三塁ベンチを鼓舞するガッツポーズ。その体を伸ばした一瞬、足がベースから離れていた。背後から忍び寄っていた二塁手のグレンディニングが見逃さずに、タッチしていた。次打者が中前打しており、この失態がなければ同点の可能性があったが、直後の8回に味方投手が3ランを被弾する悪い流れ。

 一時4点差を最後は7―8まで詰めたが、9回2死から一塁走者のエドマンが二盗に失敗。3大会連続の黒星発進となった。過去2大会は1次R敗退しており、いきなり窮地に立たされた。

 初戦で投手を温存し、10日の日本戦に「オールインする」としていた指揮官。結局7投手をつぎ込み、絶対に負けられない試合となる。日本の先発はダルビッシュ。地元メディアから「衝撃敗」、「あきれた」と酷評された悪夢を振り払うべく「使える駒は全て使い、総力戦で必ず勝ちたい」と眼光を鋭くした。

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2023年3月10日のニュース