オリ新外国人・ゴンザレス　初の左翼　実戦6試合で4つ目ポジション　中嶋監督「一応、全部見たい」

オープン戦   オリックス1-5阪神 （ 2023年3月9日    京セラD ）

＜オ・神＞5回、ゴンザレスは板山の飛球を捕球（撮影・後藤　大輝）
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　オリックスの新外国人ゴンザレスが初めて左翼を守り、加入後の実戦6試合で早くも4つ目のポジションを数えた。5番打者としても初回に初適時打となる先制打。2死一、三塁から左腕・富田に対して右打席に立ち、甘く入ったチェンジアップをコンパクトなスイングで左前へ。来日初打点で存在感を示し、「左投手を相手にしっかりとコンタクトできた」と振り返った。

　レッドソックスに移籍した吉田の穴を埋める活躍が期待されるメジャー通算107発のスイッチヒッターは、左は強打、右は確実性が持ち味だという。マルチな才能は守備にも及び、入団会見で「いろんなポジションを守れるのが自分の強み」と胸を張った通りDH、二塁、三塁、一塁に続いて左翼でも出場。2度の打球処理を無難にこなした。一塁用、三塁用、二塁・遊撃用、外野用、練習用の5種類のグラブを持参。「監督が守れと言われたところを守るのが自分のスタイル。今日も左翼を全く問題なく守れたので、このままシーズンも続けていきたい」と自信を見せた。
　中嶋監督は「一応、全部見たい。見ないとね。どこが一番最適なのかっていうのはあるんでしょうし」と今後も複数のポジションで起用して適性を判断する考えだ。（中澤　智晴）

　◇マーウィン・ゴンザレス　1989年3月14日生まれ、ベネズエラ出身の33歳。2005年にアマチュアFAでカブスと契約。12年にアストロズでメジャーデビューし、22年はヤンキースで86試合に出場。主に内野を守るが捕手以外の全ポジションを経験。メジャー通算1139試合で打率・252、107本塁打、415打点。愛称はマーゴ。1メートル85、93キロ。右投げ両打ち。