楽天・小深田 逆転V3ラン「凄いうれしい」2.5差4位で12日から上位3チームと8番勝負

[ 2022年9月12日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天3―2ロッテ ( 2022年9月11日    楽天生命 )

<楽・ロ>8回、小深田が逆転3ランを放つ(撮影・篠原岳夫)
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 苦境にあっても楽天・石井監督はユーモアを忘れない。12日からオリックス、ソフトバンク、西武の上位3チームと9日間で8試合。最大のヤマ場を前に、指揮官は「(これまでも)毎日、山ですけど…。高山病にならないよう気をつけます」と笑わせた。逆転優勝に向け、崖っ縁で踏みとどまる大きな1勝。伏兵・小深田の一発がもたらした。

 「自分の本塁打で試合が決まったことなんてなかった。凄いうれしい」。0―2の8回1死二、三塁で右翼へ逆転3ラン。7月31日の日本ハム戦以来の今季2号はプロ通算8本目だ。今月2日以降は打撃好調の山崎に遊撃の定位置を奪われ「悔しい気持ちは凄くある」。この日は二塁で3試合ぶりのスタメン。男の意地を見せた。

 8日のソフトバンク戦後。石井監督は福岡市内の宿舎で、1日早く49歳の誕生日をコーチ、選手らにサプライズで祝福された。指揮官は全員の前で大号令をかけた。「まだみんなで喜べるチャンスはある。みんなで最後に笑おう!」――。そのためには、勝ち続けること。それしかない。

 貯金2、首位ソフトバンクと2・5ゲーム差で8番勝負に突入する。「明日にしっかりつながる、勢いの出る勝ち方だった」と石井監督。高山病に負けじと、高い山をよじ登る。(鈴木 勝巳)

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2022年9月12日のニュース