阪神・西純 プロ最速154キロも出た!「自分の投球できつつある」20歳最後の登板で手応え6勝目

[ 2022年9月12日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神5―0中日 ( 2022年9月11日    甲子園 )

<神・中>6回1死一、三塁、A・マルティネスを三振に仕留め、雄叫びをあげる西純(撮影・平嶋 理子)
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 ギアを上げた阪神・西純の直球は、最後まで力があった。1点優勢の6回1死一、三塁。カウント2―2からA・マルティネスに対し、坂本と事前に打ち合わせした「勝負球」に内角直球を選択。150キロを投げきって見逃し三振を奪うと力強く拳を握った。5回2/3を5安打無失点で交代。後続を岩貞が打ち取ると、満面の笑みでベンチで出迎えた。

 「あまり(チームの連敗)は気にせず、自分の投球をすることだけ考えました」

 序盤から丁寧に投げ、プロ最速の154キロの直球を軸にカーブ、チェンジアップのアクセントも加えてアウトを積み重ねた。初回2死一、二塁ではA・マルティネスから空振り三振、4回1死一塁ではA・マルティネスの強烈な三ゴロを糸原が好捕して併殺を取る好守にも助けられた。

 「(糸原)健斗さんの守備もありましたし、要所で先輩方が声をかけてくれたおかげで、何とか粘り強く投げることができた」

 1点を先制した5回は味方の失策から犠打と左前打、盗塁もあり1死二、三塁になっても慌てない。勝野をフルカウントから150キロ直球で見逃し三振、岡林は遊ゴロに退けた。登板を重ねるごと着実に成長。「1軍の緊張感だったり、ファームとの雰囲気の違いも感じながら…。まだまだ先輩方に引っ張ってもらってますけど、自分の投球ができつつある」とうなずいた。

 13日は21歳の誕生日。「本当に勝ちたかった。勝たせてもらってよかった。シーズンも終盤になってきていますけど、自分の登板はしっかり集中して投げて、チームに貢献できるようにやっていきたい」。20歳最後の登板で6勝目。満足することなく、飛躍の3年目の最後まで腕を振る。(石崎 祥平)

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2022年9月12日のニュース