九産大3連勝 プロ志望の3番・野口が2安打3打点「一戦必勝で勝って全国大会で終わりたい」

[ 2022年9月12日 06:00 ]

福岡六大学野球   九産大5―0九工大 ( 2022年9月11日    九共大 )

<九産大・九工大>打線を引っ張った野口
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 3試合が行われた。2季ぶりの優勝を目指す九産大は九工大に5―0で勝利して通算成績を3勝1敗にした。3番・左翼で先発したプロ志望の野口恭佑外野手(4年)が2安打3打点と活躍。九共大は福教大を破って4連勝で首位をキープした。

 3連勝に貢献する活躍にも九産大の野口に笑顔はなかった。98年春から最下位が続く九工大相手に5得点。5回以外は毎回走者を出したが12残塁と打ちあぐねた。「個人としてもチームとしても捉えたところがなかった」と反省した。

 それでもこの日の活躍は見事だった。初回無死三塁で変化球を中前に適時打。2回に中犠飛。6回は2死二塁で変化球を中越えの適時二塁打と2安打3打点の結果を出した。

 長崎・創成館では3年時に春、夏の甲子園に連続出場。なかでも3年春は10打数7安打、打率7割のハイアベレージを残した。「大舞台を経験してあまり緊張しなくなった」。大学では1年春からベンチ入りを果たした。プロ志望で「選ばれたら行きたいです」と育成指名でもプロを熱望する。「打撃力が自分の取りえだと思う」とアピールした。

 春季リーグでは8連覇を逃した。野口の帽子のつばにある「奪還」の二文字はこの秋にかけるチームの思いだ。「一戦必勝で勝って全国大会で終わりたい」と誓った。(杉浦 友樹)

 ◇野口 恭佑(のぐち・きょうすけ)2000年(平12)7月17日生まれ、長崎県雲仙市出身の22歳。小1から千々石アドバンスでソフトボールを始める。千々石中では軟式野球部に所属。創成館では3年春の選抜大会で8強入りに貢献。九産大では1年春のリーグ戦からベンチ入り。1メートル80、90キロ。右投げ右打ち。

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2022年9月12日のニュース