阪神・佐藤輝 “福留級”の勝負強さ見せた背番号8 リーグ最多33本目二塁打で貴重な追加点

[ 2022年9月12日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神5―0中日 ( 2022年9月11日    甲子園 )

<神・中>6回2死二、三塁、木浪が2点適時二塁打を放ち、生還した佐藤輝(中央)(撮影・平嶋 理子)
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 阪神の勝利を大きく引き寄せたのは、背番号8の一振りだった。1点リードの6回2死満塁で佐藤輝がフルカウントから勝野の7球目のフォークを仕留めて右翼線への2点適時二塁打。リーグ最多33本目の二塁打で追加点を叩き出し、塁上で力強く手を叩いて喜びを爆発させた。

 「すごく競った展開だったので、チャンスで打ててうれしかった」

 4番から6番に打順を下げて5試合目。依然として本塁打はなく、今季ワーストを更新する77打席ノーアーチに「それはもちろん打ちたいですよ」と本音をのぞかせた。それでも、4回2死一、二塁の好機で一ゴロに倒れるなど、最初の2打席は凡退していた中で出た一打に「日々試行錯誤して、うまくいくときもいかないときもありますけど、今日は1本出てよかった」と胸をなで下ろした。

 試合前には背番号8の前任者でもある福留の元へあいさつに向かい、ガッチリと握手を交わした。

 「お疲れさまでしたと(伝えた)。そしたら、“練習、たくさんしろよ”と言われました。練習して、福留さんのような偉大なスターになりたい」

 プロ入り前から「勝負強くて、守備もうまい。やっぱりベテランならではの雰囲気があるので、格好いいなと思っていました」と抱いていた尊敬の念は、阪神に入ってより増した。「先輩の話を聞いて、すごく尊敬されているんだなと。やっぱりあれだけ長く現役をするのは、何かが違わないといけないと思う。そういう選手に僕もなりたい」。レジェンドの道を歩むべく、鍛錬を積み重ね続ける。(阪井 日向)

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