日本製鉄大分が3枠目代表に王手!最年長右腕・浦岡大樹が4連投も気合の完投 JABA日本選手権九州予選

[ 2022年9月12日 17:17 ]

第47回社会人野球日本選手権九州地区予選第5日   日本製鉄大分3―1沖データコンピュータ教育学院 ( 2022年9月12日    宮崎市・アイビースタジアム )

1失点完投勝ちで30年ぶりの日本選手権出場に王手をかけた日本製鉄大分の浦岡
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 雨のため7回表途中でノーゲームとなった11日の敗者復活2回戦の再試合が行われ、日本製鉄大分が沖データコンピュータ教育学院を3―1で下した。チーム最年長の右腕、浦岡大樹(30)が7安打を許したが、ソロ本塁打による最少失点に抑えて完投勝ち。日本製鉄大分は九州地区3枠目の代表を懸けて13日午前10時、宮崎市の久峰総合公園野球場で宮崎梅田学園と対戦する。

 チーム最年長右腕が30年ぶりの本大会出場を大きく引き寄せた。「昨日からの相手の流れを切りたかった。先取点は取られたが気持ちを切り替えて打線の援護を待った」と浦岡。2回にソロ本塁打を打たれたが3回以降は追加点を許さなかった。今大会は救援、中継ぎとフル回転し、この日は4連投での初先発だったが「スライダーがよかった。カウント球と勝負球に使った」。1死球は許したが無四球5奪三振。10個の内野ゴロが打たせて取った巧投の証明だった。
 10日の代表決定戦はJR九州と延長15回の死闘の末にタイブレーク負け。敗戦を引きずり、11日の敗者復活1回戦は6回まで3―4の劣勢だった。だが強い雨のため7回表途中でノーゲームが決定。心機一転の再試合に完投勝ちし「明日の代表決定戦もあるので若い投手を休ませられてよかった」とベテランは胸を張った。
 都市対抗5度、日本選手権2度の出場を誇った新日鉄大分は96年に休部となり、その後はクラブチームでの活動が続いた。4年前に西濃運輸で主軸として活躍した清原孝介監督が就任し、20年には会社登録に変更するなどチーム強化を進めてきた。その指揮官は「浦岡が最少失点でよく粘ってくれた。春の都市対抗予選(2連敗)の悔しさを選手たちがぶつけてくれた」とナインを賞賛。JR九州戦に次ぐ2度目の代表決定戦に手ごたえを感じていた。(中島 泉)

 ○…日本製鉄大分は20年4月、前身の新日鉄大分時代以来24年ぶりにクラブから会社登録に変更した。清原監督は「JABA大会に出場することで実戦経験を多く積んで欲しかった」と理由を説明。今春も四国、九州の2大会で九州地区以外の強豪チームと対戦し腕を磨いた。6回に追いつき、さらに2死満塁で勝ち越しの中前2点打を決めた森は「関東、関西の強豪チームはどこも速い直球を投げる投手がいる。その球を打ってとても勉強になった」とJABA大会出場を通じたレベルアップを強調した。

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2022年9月12日のニュース