木製バットでも驚弾!!浅野、U18侍1号 高校通算68号に現地実況興奮「ベリーデンジャラス」

[ 2022年9月12日 04:00 ]

U18W杯1次ラウンド   日本4-1メキシコ ( 2022年9月10日    レコム・パーク )

<メキシコ・日本>5回、左中間へチーム1号を放つ浅野
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 高校日本代表は10日(日本時間11日)、メキシコに快勝し、1次ラウンドで開幕2連勝を決めた。初回に大阪桐蔭の3選手が安打を放つなどして3点を先行すると、5回は今秋ドラフトで1位候補に挙がる浅野翔吾外野手(3年=高松商)が高校通算68号のソロを左中間に運び加点。木製バットでも変わらぬ豪打を発揮した。チームは11日(同12日)のパナマ戦で3連勝を狙う。

 舞台が日本から世界に、バットが金属から木製に替わっても、持ち前の破壊力は変わらない。浅野が5回先頭で打席に入り、今大会チーム1号の高校通算68号ソロ。ダイヤモンドを悠々と回って生還し、笑みがはじけた。

 「今まで木で打った中で一番、感触が良かった。(体が)前に突っ込んでいたので、ポイントを引きつけて打つことができました」

 左腕ティラドの代わりばなを襲った。フルカウントからの6球目。外角直球を完璧に捉えた打球は左翼のテラス席を越えスタンドに達した。現在は二岡智宏(現巨人2軍監督)モデルの木製バットを使用する。前日のイタリア戦で好感触だった85センチのバットが折れ、急きょ84センチを使用することになったが、きっちり対応。現地のテレビ中継の実況が「なんて凄いスイングだ!ベリーデンジャラス(とても危険だ)」と表現する特大弾を放った。

 2打席凡退後に響かせた快音。巨人・岸敬祐スカウトが「修正力にたけていると改めて感じた」と称賛する。豪快なスイングから生まれる飛距離に関しても、レッズの関係者は「まだ若いけど、グレートだね。この球場は狭くないよ」と375フィート(約114メートル)ある左中間への推定125メートル弾に舌を巻いた。

 食べ慣れた白米などがなく宿舎での食事に苦労する中、2日連続で“援軍”があった。2日前はU15で戦った韓国代表の選手が浅野を覚えていて同国から多く注文したピザをお裾分けでゲット。前日は宿泊客からチームにピザの差し入れがあった。周囲への感謝を胸に全力でプレーする。

 今大会は多くても残り7試合。10月は国体出場も控え通算69本の筒香嘉智、同70本の城島健司といったメジャー経験者の背中も見えてきた。「後ろにいい打者が並ぶので出塁でチャンスをつくるのが自分の仕事。1点ずつ取っていければ」と浅野。大舞台でも、その打棒は止まらない。(北野将市)

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2022年9月12日のニュース