巨人・丸 通算250号でV完全消滅阻止!かつての本拠から「温かい拍手」

[ 2022年9月12日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人7―0広島 ( 2022年9月11日    マツダ )

<広・巨>1回1死一塁、丸は右越えに通算250号となる先制の2点本塁打を放ち記念のボードを掲げる(撮影・奥 調)
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 プロ人生が始まった広島で節目の250本塁打。負ければ2年連続のV逸が確定する一戦で巨人・丸が気を吐いた。初回1死一塁で先制26号2ラン。「しっかり振りながら、合わせることができた」と古巣のファンで埋まる右翼席へ運んだ。

 「本当に入った時はホームランなんて望めるような選手ではなかった」。プロ1号は入団4年目の11年。準備を怠らず、そこから一本一本積み重ねてきた。打席ごとに箇条書きで投手の印象をメモし、キャンプ中にまとめて情報を整理。試合前には数種類のティー打撃で確認作業を欠かさない。19年からは疲労軽減のため、スパイクを金具とポイントで使い分ける。「頑張ればみんな(250本を打てる打者に)なれるのかなと思う。しっかり練習してきて良かった」と胸を張った。

 かつての本拠・マツダスタジアムで歴代2位の80本目。「僕の勘違いかもしれないですけど、温かい拍手も球場のみなさんからいただきました」と笑う一発で、打線に火をつけた。3回に中田が20号2ラン。岡本和、丸、ポランコ、ウォーカーに続き5人目の20号到達で、07年以来15年ぶり4度目の「20発クインテット」が完成した。過去3度はいずれもAクラス入り。CS進出へ負けられない戦いの中で吉兆だ。

 カード最終戦を制し、広島戦の今季勝ち越しも決めた。チームトップの本塁打にも「あくまでホームランは自分の中ではおまけみたいなもの。ヒットの延長」と丸。地道に1本ずつ積み重ね、Aクラスへ押し上げる。(小野寺 大)

 《15年ぶり4度目「20発クインテット」》中田(巨)が移籍後初のシーズン20本塁打をマークした。巨人では今季、岡本和、丸、ウォーカー、ポランコに続く5人目。巨人で5人以上がシーズン20本塁打以上マークするのは01年5人、04年6人、07年5人に次いで15年ぶり4度目。過去3度はいずれもAクラス入りしているが今季はどうなるか。

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2022年9月12日のニュース