大混戦パ ソフトが直接対決制し1差抜け出す!西武山川39号空砲 オリ拙守で連敗、楽天3位まで1・5差

[ 2022年9月12日 22:07 ]

<ソ・西>7回、2点適時二塁打を放った川瀬はガッツポーズ(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンク、西武、オリックスがし烈な優勝争いを繰り広げるパ・リーグは12日、ソフトバンクが2位・西武との直接対決を7―5で制して首位をキープ。3強で“一人勝ち”し、西武に1ゲーム差をつけた。前日に“一日天下”で3位に逆戻りしたオリックスは拙守が響いて4位・楽天に2―8で大敗し、1・5ゲーム差に迫られた。

 ソフトバンクは0―1の3回、連続四球から1死二、三塁の好機をつくり、3番・今宮が西武先発・エンスの直球を捉えて中前2点適時打を放ち逆転に成功。柳田が倒れて2死一塁とすると、5番・デスパイネがフルカウントから左翼席上段へ10号2ランを叩き込み、この回一挙4点を奪った。4回には先頭の正木の右越え3号ソロで加点。2点差に迫られた7回には1死満塁から川瀬の2点二塁打で再びリードを4点に広げた。先発の東浜は山川に39号2ランを浴びるなど7安打を許しながらも6回途中3失点と粘って10勝目。2017年以来自身2度目の2桁白星を手にした。

 西武は2回2死一塁から呉念庭が左中間フェンス直撃の適時打を放って先制するも、先発のエンスが踏ん張れず5回5失点で降板。6回には山川が5試合ぶりの安打となる左中間への39号2ランを放ち、8回にも呉念庭の左前適時打と平沼の中犠飛で2点差としたが、勝負どころであと1本が出なかった。

 オリックスは先発の宮城が不運に見舞われ、痛い2連敗。1点リードの3回、杉本が楽天・岡島の右翼線への打球処理にもたつき、さらに悪送球もあって一気に生還を許し1―1の同点に(記録は岡島の三塁打と杉本の失策)。5回には宮城が1死二、三塁のピンチを招き、岡島を遊飛に打ち取ったかと思われたが、一度はキャッチした紅林が左翼・中川圭と接触してグラブごと落球(記録は中川圭の失策)。リクエストを要求も判定は覆らず満塁となると、宮城は鈴木大に右前2点打を浴びて勝ち越しを許した。6回には2死から辰己の適時三塁打とスクイズで追加点を献上。宮城は6回8安打5失点(自責2)で7敗目となった。打線は楽天先発・則本を打ちあぐね、頓宮の左中間への10号ソロと吉田正の16号ソロによる2点に終わった。

 楽天は先発・則本の7回1失点の力投に打線が12安打8得点で応えて2連勝。則本は2回、頓宮に先制ソロを許すもその後は直球を軸に散発2安打に抑え、先月16日の日本ハム戦以来となる8勝目を挙げた。これで楽天は3位オリックスに1・5差。上位3チームによる優勝争いに待ったをかけた。

◇パ・リーグ上位4チーム順位(12日終了現在)
1位 ソフトバンク 66勝 58敗 2分け .532  ―  残17
2位 西   武  67勝 61敗 3分け .5234 1差 残12
3位 オリックス  68勝 62敗 1分け .5230 0差 残12
4位 楽   天  64勝 61敗 2分け .512 1.5差 残16

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