LAタイムズのスンシオン・オーナーがエンゼルス買収か?「世界一裕福な医者」として有名

[ 2022年9月12日 02:30 ]

パトリック・スンシオン氏
Photo By ゲッティ イメージズ

 「世界一裕福な医師」が大谷のボス?球団売却の検討を発表しているエンゼルスに関し、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」が同紙のパトリック・スンシオン・オーナー(70)が買収を検討していると報じた。

 トレードなど去就が注目される大谷のエンゼルス残留に、大きな追い風が吹く可能性が出てきた。ロサンゼルス・タイムズ紙が、自社のオーナーによるエ軍買収の可能性を報道。パトリック・スンシオン氏は南アフリカ出身で、がんの診断や治療を行う医療会社で成功した人物で、米フォーブス誌によると純資産69億ドル(約9800億円)の「世界一裕福な医者」として知られているという。

 同氏は以前から球団経営への意欲を持っていた。10年前も、現メッツ・オーナーのスティーブ・コーエン氏とパートナーとなり、ドジャースの買収に動いた経験がある。そのメッツのコーエン・オーナーが、159億ドル(約2兆2600億円)でメジャートップとされる筆頭オーナーの純資産。スンシオン氏の69億ドルは、30球団で4番目に相当する。

 大谷にも大きな影響を与えるのは間違いない。23年オフにFAとなる大谷は、今オフのトレードを含めて去就が注目されている。「勝てるチーム」を本人が熱望する一方で、チームは地区3位でプレーオフ進出が厳しい状況。ただ、新オーナーが誕生し、豊富な資金力でチーム強化に転じ、さらに大谷との大型契約もいとわなければ、エ軍残留の可能性が高くなるのは想像に難くない。

 同紙は買収候補として、他にNBAウォリアーズのジョー・レイコブ・オーナー、日本の投資家、南カリフォルニアの投資家なども挙げた。少なくともメジャー記録の25億ドル(約3550億円)で売却される見込みとなっているエ軍の球団売却の動きから、目が離せなくなってきた。

 ▽ロサンゼルス・タイムズ 1881年12月4日創刊の米カリフォルニア州ロサンゼルスで発行される日刊紙。主に米国西部で読まれる。米国内ではUSAトゥデー、ウォールストリート・ジャーナル、ニューヨーク・タイムズに次ぐ発行部数第4位。

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2022年9月12日のニュース