【ラグビーW杯】“金狼”山中「凄く濃い2カ月」 8強届かずも「もっともっと日本のラグビーは強くなる」

[ 2023年10月8日 22:22 ]

ラグビーW杯フランス大会1次リーグD組   日本27ー39アルゼンチン ( 2023年10月8日    ナント )

<日本・アルゼンチン>タックルを交わし突破する山中(AP)
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 世界ランキング12位の日本は同9位のアルゼンチン戦に敗れD組3位が確定し、2大会連続、海外大会では初となる8強はならなかった。8月15日に発表されたW杯メンバーからは漏れながら、WTBマシレワの負傷離脱によって9月18日に急きょ日本代表入りしたFB山中亮平(35=神戸)が途中出場も、勝利に導くことはできなかった。

 試合後、山中は「今はあまり何も考えられない状況」と悔しさを露わにした。「しっかり勝つために1週間準備してきて、すごくいい準備ができましたし、途中まではいい戦いができていた。あと少しのところで、どっちにゲームが転ぶかわからない状況でしたけど、あっちに流れがいってしまった」と振り返った。

 また、後半残り10分のところから途中出場したことに「チームメイトがすごく疲れている中で、リフレッシュな僕が入ることでチームに勢いをつけたいなと。しっかりとチームを引っ張っていきたいと思って形に入ったけど、10分プレーしてあまり何もできなかった」と語った。

 それでもチームメイトたちの戦いには「準備してきたことが試合で結果として出ていたので、いいラグビーをしていた」と目を細めた。

 代表落選からの急きょ招集など、ドタバタだった2カ月間に「いろんな経験ができました。こういう風に戻ってこれて、しかも試合にも10分ですけど、出れて。凄く濃い2カ月だった」と振り返りつつ「もっともっと日本のラグビーは強くなる。自分もそこにチャレンジしていきたいと改めて思った」と前を向いた。

 山中は15年4月、W杯代表候補に追加招集されて宮崎合宿に合流。8月末まで参加したものの、最終登録メンバー入りは逃した。17年2月には当初選出されていなかったサンウルブズに追加招集されると、3月には負傷者に代わって南アフリカに遠征中のチームに緊急招集され、日本から1人でプレトリアへ移動。ブルズとの試合に後半途中から出場した。同年は日本代表でも春、秋の活動ともに、当初は落選も追加招集されている。

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