【ラグビーW杯】師&親友が語る坂手 “裏監督”“優しいジャイアン” 大一番でモンスタータックル期待

[ 2023年10月8日 04:36 ]

ラグビーW杯フランス大会1次リーグD組   日本―アルゼンチン ( 2023年10月8日    ナント )

坂手(右)と高校時代から親友の木村さん(本人提供)
Photo By 提供写真

 日本代表は8日に1次リーグ最終戦となるアルゼンチン戦に臨む。勝てば2大会連続、海外大会では初となる8強入りが懸かった大一番。鍵を握る終盤の切り札として期待されるのがフッカー坂手淳史(30=埼玉)だ。昨年は主将も経験した頼れる男の素顔を京都成章時代の恩師と親友が明かした。

 京都成章ラグビー部時代の坂手を「裏監督だった」と振り返るのは、当時監督として主将に指名した湯浅泰正氏だ。「コメントがうまかった。ピンポイントで記者から聞かれても、回答でずれない。単語の使い方やら、言葉づかいやらもうまい。“監督の俺よりうまいやん”ってなった」と笑う。天性のリーダーシップが、そう呼ばれていた理由だった。

 ただ、湯浅氏は「完全な優等生でもない。仲間たちと一緒にあほなこともしてたし、誰かをいい意味でいじったりもするのも上手だった」とも振り返る。真面目さとユーモアにあふれる人柄が坂手の魅力だ。

 高校時代、教室での坂手について「優しいジャイアン」と表現するのは、親友の木村雄大さんだ。坂手とは高校3年間、ラグビー部だけでなく、クラスも同じ。ジャイアンのように大きな体格を誇り「カリスマ性があった。クラスでもリーダー的存在。でも偉そうにするのではなく、みんなと仲が良かった。冗談も言うし、人を引きつける魅力があった」と語る。今でも坂手が帰省する度に食事をともにする仲だ。

 そして、高校時代から屈強な体格でぶつかる坂手を「タックルモンスターだった」と振り返る木村さんは、W杯を戦う親友へ「タックル頑張って!」とエールを送った。8強入りを懸けた大一番で“モンスタータックル”を期待している。

 ◇坂手 淳史(さかて・あつし)1993年(平5)6月21日生まれ、京都府出身の30歳。小学校までバレーボールに打ち込むも中学にバレーボール部がなく、ラグビーを始める。京都成章、帝京大を経て16年にパナソニック(現埼玉)入団。愛称は「さかちゃん」。試合前のルーティンはコーヒーを飲むこと。日本代表通算33キャップ。1メートル80、104キロ。 

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年10月8日のニュース