初の外国人指揮官・ブラン監督　人心掌握術で選手鼓舞し五輪に導く　パリの目標は「準決勝」

バレーボール　パリ五輪予選   日本3－0スロベニア （ 2023年10月7日    東京・国立代々木競技場 ）

＜日本・スロベニア＞厳しい表情で指揮をするブラン監督（撮影・小海途　良幹）
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　ブラン監督は「夢をつかんだ。素晴らしいバレーボールを見せることができた」と満足そうな笑顔を見せた。

　母国フランスを率い02年世界選手権で銅メダルを獲得するなどの実績を評価され、17年日本代表コーチに就任。21年東京五輪後、監督に昇格した。日系人以外で初の外国人指揮官となったブラン監督は、世界と渡り合うためにサーブ、スパイクを強化。各選手の所属チームに足を運び、個々に課題を与えてスキルアップを促した。

　人心掌握術にもたけている。エジプト戦翌日の選手ミーティング。普段は出席しない指揮官が参加した。「我々は世界の舞台でメダルを獲れるほど実力をつけた。調子が悪い時こそ成果を思い出してほしい。このチームならやり遂げられる」。伝えることを漏らさぬようメモを確認しながら語りかけ、選手のモチベーションを引き出した。

　パリ五輪に向けては「準決勝に行くことを目標に掲げたい」と宣言した。