【世界相撲・ジュニア女子】中量級の矢口愛利菜と無差別級の石井さくらが世界一 団体戦は6連覇

[ 2023年10月8日 07:44 ]

女子無差別級決勝、ウクライナのコンスタンティノバ(左)を破って優勝を決めた石井さくら(撮影・前川 晋作)
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 「2023世界相撲選手権大会」が7日、東京都立川市のアリーナ立川立飛で開幕した。大会第1日、U―18のジュニア選手権が行われた。女子は中量級と無差別級、団体戦を日本勢が制した。

 軽量級(60キロ未満)は、服部亜豆紀(北海道・札幌市立向陵中3年)が1回戦でモンゴルの選手に敗れたが、敗者復活を2回勝ち抜いて3位決定戦に進出。ウクライナの選手のはたきに落ちそうになりながらも足にしがみつき、渡し込むような押し倒しで銅メダルを獲得した。

 中量級(75キロ未満)は、矢口愛利菜(大分・東九州龍谷高3年)が危なげなく勝ち進み、決勝は台湾の選手を立ち合いから一気の電車道で押し出して優勝を決めた。

 重量級(75キロ以上)は、阿部なな(新潟・新発田市立紫雲寺中3年)が体を生かした前に出る相撲で決勝に進出。自身よりも大きなドイツの選手に対し、左四つで土俵際まで追い詰めたが体を入れ替えられて寄り切られた。初出場で世界一へあと一歩まで迫ったが、惜しくも銀メダルとなった。

 無差別級は石井さくら(東京・足立新田高3年)が、昨年のワールドゲームズ中量級(80キロ未満)金メダリストの実力を発揮。決勝は、ウクライナの選手の右小手投げに体が傾いたが前に出ながら左すくい投げで打ち返して寄り倒し。当時13歳ながら初めて出場した18年は重量級3位、翌年も同階級で3位だったため、世界ジュニアでは自身初の金メダル獲得となった。

 7チームのトーナメントで争われた団体戦は、先鋒・矢口愛利菜、中堅・石井さくら、大将・阿部ななの布陣で出場。1回戦でウクライナ、準決勝でタイ、決勝でポーランドを下して圧倒的な強さを示し、団体戦6連覇を達成した。

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