【関西大学ラグビー】関学大SO斉藤綜馬、摂南大戦でPOM選出 開幕前に亡くなった母の言葉を胸に

[ 2023年10月8日 16:35 ]

ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第3節   関学大37ー21摂南大 ( 2023年10月8日    滋賀・皇子山総合運動公園陸上競技場 )

摂南大戦で17得点を挙げた関学大のSO斉藤
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 関学大が37―21で摂南大を下し、18年度以来、5季ぶりとなる開幕3連勝を飾った。

 この一戦でプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に選ばれたのが、SO斉藤綜馬(4年=関西学院)だった。前半8分に先制トライを許しながら、同24分、同33分にPGを成功。トライ後のコンバージョンキックを含めると、計6本全てを決めて17得点を挙げ、勝利に貢献した。

 「今日はゲーム判断がうまくはまったと思います。キックは一番、練習してきたんで」

 昨年8月の菅平合宿中に左足首脱臼、左腓骨骨折などの重傷を負った。2度の手術、全治まで約9カ月を要する大ケガで昨季を棒に振った。心が折れそうになった時期もあったが、長い離脱期間を経て復帰。今季、開幕からの3試合でキックは22本中21本成功するなど、練習前後の自主トレなどで磨いてきた“黄金の右足”は抜群の安定感を誇る。

 支えになっているのが、亡き母の思いだ。今季の開幕を控えた8月31日、母が病気で逝去した。春から入院生活をしていたこともあり、斉藤自身、授業と練習の合間を縫って病院に足を運んでいた。4歳から始めたラグビー。応援してくれていた母が語っていた「あんたのラグビーを見るのが一番、楽しい」という言葉は、ずっと胸に刻んでいる。

 「今季は(出られなかった昨季も含めて)2年分の思い、それと先輩の分もある。(母も)絶対に見てくれていると思うので」

 3兄弟の次男で、卒業後は一般企業に就職予定。今季を最後にラグビーの第一線からは離れる。この日、応援に来てくれていた父、そして天国で見守ってくれている母らに背中を押され、目標とする関西制覇へと突き進む。

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