【箱根駅伝】駒大3冠に導いた大八木監督　偉業予兆は「顔つや」に！？青学大・原監督が感じた自信と余裕

第99回東京箱根間往復大学駅伝　復路 （ 2023年1月3日    神奈川・箱根町～東京・大手町　5区間109・6キロ ）

＜第99回箱根駅伝・復路　ゴール地点＞歓喜する駒大、大八木監督（左から4人目）も笑顔（撮影・木村　揚輔）
Photo By スポニチ

　今季の出雲、全日本を制した駒大が、2年ぶり8度目の総合優勝を飾り、同大としては初、史上5校目の3冠を達成した。

　エントリーメンバーが発表された昨年12月10日。駒大・大八木監督の表情から、青学大・原監督はライバルの自信と余裕を感じ取っていた。「大八木さんの顔つやがいい。大監督さんに負けないようについていきたい」と原監督が言えば、「酒やけです」と大八木監督は笑ってかわした。大エース・田沢廉の新型コロナウイルス感染に見舞われても、慌てず動じず大舞台を見据えていた。

　圧倒的な選手層と抜群の安定感。「2強」と目されていた青学大が箱根の山で大苦戦を強いられる中、ブレーキを出さずに箱根路を走り抜いた。

　レース後の会見で大八木監督は、3冠の要因について「勝つんだという気持ち」と選手のメンタルを指摘した上で「層の厚さを作った。今まで2回（の3冠挑戦）は誰かが故障したら厳しかった。選手層も薄かった。今回は佐藤や花尾、エース区間を走るような選手がいなくてもこれだけの結果を出せた」と胸を張った。

◆総合順位（カッコは前中継所順位。繰り上げスタートありゴール順と異なる）
1（1）　駒大　　　10時間47分11秒（復路5時間24分1秒＝1位）
2（2）　中大　　　10時間48分53秒（復路5時間25分13秒＝2位）
3（3）　青学大　　10時間54分25秒（復路5時間29分12秒＝9位）
4（7）　国学院大　10時間55分1秒（復路5時間27分51秒＝8位）
5（8）　順大　　　10時間55分18秒（復路5時間27分37秒＝5位）
6（6）　早大　　　10時間55分21秒（復路5時間27分48秒＝7位）
7（5）　法大　　　10時間55分28秒（復路5時間26分35秒＝3位）
8（4）　創価大　　10時間55分55秒（復路5時間26分40秒＝4位）
9（10）　城西大　　10時間58分22秒（復路5時間29分14秒＝10位）
10（9）　東洋大　　10時間58分26秒（復路5時間27分44秒＝6位）
＜以上シード権獲得＞
11（11）　東京国際大10時間59分58秒（復路5時間32分9秒＝17位）
12（12）　明大　　　11時間1分37秒（復路5時間30分8秒＝13位）
13（13）　帝京大　　11時間3分29秒（復路5時間31分9秒＝15位）
14（15）　山梨学院大11時間4分2秒（復路5時間30分23秒＝14位）
15（14）　東海大　　11時間6分2秒（復路5時間34分22秒＝18位）
16（17）　大東大　　11時間6分8秒（復路5時間30分7秒＝12位）
17（16）　日体大　　11時間6分32秒（復路5時間29分59秒＝11位）
18（18）　立大　　　11時間10分38秒（復路5時間31分47秒＝16位）
19（19）　国士舘大　11時間13分56秒（復路5時間40分40秒＝19位）
―　　　　学生連合　11時間17分13秒（復路5時間40分21秒）
20（20）　専大　　　11時間19分28秒（復路5時間40分53秒＝20位）

＜10区・区間記録＝23・0キロ＞
1　西沢侑真（順大4年）1時間8分42秒
2　青柿響（駒大3年）1時間9分18秒
3　助川拓海（中大4年）1時間9分27秒
4　佐藤快成（国学院大2年）1時間9分45秒
5　篠原楓（山梨学院大4年）1時間9分49秒
6　山中秀真（城西大3年）1時間9分58秒
7　中倉啓敦（青学大4年）1時間9分59秒
8　谷口辰熙（大東大4年）1時間10分3秒
9　清野太雅（東洋大4年）1時間10分4秒
10　菅野雄太（早大2年）1時間10分6秒
11　堀畑佳吾（東京国際大4年）1時間10分20秒
12　日高拓夢（帝京大3年）1時間10分23秒
13　高須賀大勢（法大3年）1時間10分29秒
14　大森椋太（日体大3年）1時間10分44秒
15　石丸惇那（創価大1年）1時間11分15秒
15　安藤圭佑（立大2年）1時間11分15秒
17　川勝悠雅（国士舘大1年）1時間11分47秒
18　漆畑瑠人（明大4年）1時間11分53秒
19　丸山真孝（東海大3年）1時間12分55秒
―　貝川裕亮（学生連合＝慶大4年）1時間13分31秒
20　小島光佑（専大4年）1時間15分58秒