昨年高飛び込み世界選手権・銀の玉井陸斗が始動 「次は金メダル」7月の世界選手権へ抱負も語る

[ 2023年1月3日 15:36 ]

玉井陸斗
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 昨年7月の水泳世界選手権で、日本男子高飛び込み最年少で表彰台に立った銀メダリストの玉井陸斗(16=JSS宝塚)が3日、兵庫県宝塚市の所属先で始動した。パリ五輪前年の抱負について、「選考会で五輪出場権を獲得して、次は金メダルを目指したい」と7月の世界選手権福岡大会への意欲を示した。

 世界選手権での金メダル獲りへ、課題は明快だ。「ジャンプの切れは世界の選手に引けを取らない。入水の切れに力を入れたい」。馬淵崇英コーチ(59)の指導を受け、飛び込み動作の確認やウエートトレなどに2時間近く動いた。「スポーツ選手って1日休むと取り戻すのに3日かかると言われる。2日オフだったので感覚を取り戻すことを心掛けた」。大晦日、元旦を自宅で家族と過ごし、心身のリフレッシュにも成功したようだ。

 この日も公開した、ダンベルを使ったスクワットやレッグカールによる筋力強化の成果も実感するという。昨年9月の国体でも成功させた5255B(後ろ宙返り2回半2回半ひねりえび型)。「ジャンプ力が向上したことで入水がまとまる。難しい技でも余裕ができるようになった」。国体後は基礎練習に比重を置いて取り組んできた。今後は種目を増やし、当面の目標となる五輪出場権を確実に奪いにいく。

 メダルの可能性を増やすべく一昨年から本格的に力を注ぐ板飛び込みについては「2の次です」とし、当面は高飛び込みに全力投球する。昨春、神戸市の須磨学園高へ入学。早朝に登校し同級生同様、授業を受けてから下校して夜、宝塚市で練習する。
 
 「今はだいぶん落ち着いて、帰ってからもヘタレなくなった」と苦笑い。同校水泳部に7月の世界選手権出場を決めた先輩がいるそうで、「負けじと抜かされないように頑張りたい」と刺激を受けている。

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