【箱根駅伝】駒大、8度目総合V エース田沢「今後は1万mで勝負したい」世界陸上、パリ五輪へ

[ 2023年1月3日 15:07 ]

第99回東京箱根間往復大学駅伝 復路 ( 2023年1月3日    神奈川・箱根町~東京・大手町 5区間109・6キロ )

<第99回箱根駅伝往路・戸塚中継所>3区にたすきをつなぐ駒大2区・田沢(青学大2区は近藤、中大・2区は吉居)(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 駒大が、ついに3冠を達成した。2日の往路を制した勢いで復路もトップを守り、2年ぶり8度目の総合優勝。98年度、13年度は出雲、全日本の2冠を獲得しながら、いずれも箱根は2位に。3度目の正直で同大学としては初めて、史上5校目の3冠に輝いた。

 各校のエースが集った花の2区(23・1キロ)で走った田沢廉(4年)は1時間6分34秒で区間3位。前回大会に続く2年連続の区間賞を逃した。終盤までトップを走ったものの、最後の坂で苦悶の表情を浮かべ、ラスト100メートルで中大・吉居大和(3年)にかわされた。「今回の箱根は不安があったんですけど、やるべきことをやろうと思って2区走らせてもらった。自分の状態を見ても、今回の2区は自分の中では納得いくレースはできた。悔いはない。今後は世界陸上ハンガリーとパリ五輪、1万メートルで勝負したいと思っているので切り替えて頑張りたい」と語った。

 <駒大喜びの声>
 ▼1区・円 自分自身初の箱根。箱根駅伝が夢でこの大学に入ってきた。夢を果たせるという気持ちも大きかった。箱根は応援してくれる方々もいっぱいいて、走ってる時もこんな感じなんだなと、これが箱根なんだなと感じることができた。

 ▼3区・篠原 昨年は当日変更で走れず悔しい思いして、しっかり積み上げてきて優勝できてうれしい。今2年生エースとしてやっているので、4年になった時田沢さんと比べてレベルが低いと言われないように頑張っていきいたい

 ▼4区・鈴木芽 前回の箱根が終わって、いろんな方に支えられてここまでくることができて3冠達成できて本当にうれしく思う。自分たちの学年でも3冠したいと、ずっと学年ミーティングでは話していた。そのためのステップとして今年も3冠したいと思っていた。目標を達成できてよかった。

 ▼5区・山川 上り坂で15秒くらいで差を詰められて、そこでも慌てず勝負しかけて離せたのはよかった。上りで反省が多くあった。来年リベンジしたい。

 ▼6区・伊藤 目標として区間賞は当然で。監督から設定タイムとしては58分45秒をいただいて、個人として達成できてうれしい。チームも3冠を達成できてうれしく思います。湯本のあたりで高校の監督がいたので、恩返しの意味も込めてガッツポーズした

 ▼7区・安原 昨年はチームに大変大きな迷惑をかけてしまったので、そういった部分で1年しっかり準備して、借りを返すという意味でもしっかり走ろうと思っていた。僕たちの代でも3冠を目標にしている。そう簡単にはできないが、4年の背中を追って3冠しにいきます

 ▼8区・赤星 前回当日変更でとても悔しかった。今日まで悔しい思いを忘れずに練習してきたので自信を持って臨めた。途中つまっていて焦ったけど、自分を信じて、後ろの選手にも余裕を持たせたいと思っていた。

 ▼9区・山野 後輩がここまでこんなに頑張ってくれているのに情けない走りしたら示しがつかないと。青柿を楽にさせようという監督が言っていて、それだけ考えて走った。(一般入試で入学)箱根を走って、絶対優勝するっていうのを決心して入ってきた。4年間ぶらさずにやってこれたのが今につながっている。

 ▼10区・青柿 2年連続アンカーということで、チームの順位が自分の走りで決まってしまうというプレッシャーが非常にあった。逆に残り9人の選手は競り合いで負けないで頑張って勝ってつないできたたすきだったので…みんなに感謝したい。フィニッシュテープ、3冠を箱根で3つ目で3本の指を立てました。

続きを表示

この記事のフォト

2023年1月3日のニュース