【箱根駅伝】駒大・大八木監督「藤田に預けようと思う」昨夏、涙を流して選手に明かした退任意向

第99回東京箱根間往復大学駅伝　復路 （ 2023年1月3日    神奈川・箱根町～東京・大手町　5区間109・6キロ ）

＜第99回箱根駅伝・復路　ゴール地点＞歓喜する駒大、大八木監督（左から4人目）も笑顔（撮影・木村　揚輔）
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　今季の出雲、全日本を制した駒大が、2年ぶり8度目の総合優勝を飾り、同大としては初、史上5校目の3冠を達成した。

　大八木弘明監督（64）はレース後の会見が終了した後、「私事ですが…」と自ら切り出し、「今年で監督を退きます。3月で終わりです」と表明した。後任は藤田敦史コーチで、大八木監督は「今年の3月までだけど、明日から藤田に」と説明した。

　指揮官が選手に伝えたのは昨年8月末の志賀高原合宿だった。合宿最終日に山野力主将、田沢廉、円健介を呼び、「藤田に預けようと思う」と涙を流しながら決断を明かしたという。

　名将にとって駅伝ラストシーズンとなった今季。田沢は「監督がやめる年に3冠をしたかった」と明かす。恩返しを誓った選手たちによって、大団円を迎えた。