王者・帝京大 再び黄金時代到来予感の71点快勝! 8日決勝で早大と激突

[ 2023年1月3日 04:30 ]

ラグビー全国大学選手権準決勝   帝京大71―5筑波大 ( 2023年1月2日    国立競技場 )

<帝京大・筑波大>後半、帝京大・奥井がディフェンスを蹴散らして突進、この試合の帝京大10個目のトライを決める(撮影・篠原 岳夫)
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 帝京大は筑波大から計11トライを奪い71―5で圧勝。8日の決勝は早大が3大会ぶり17度目、帝京大が2大会連続11度目の大学日本一を懸けて激突する。

 王者・帝京大が再び黄金時代到来を漂わせる圧勝で、2大会連続の大学日本一に王手をかけた。岩出雅之前監督から大任を引き継いだ相馬朋和監督は、就任1年目のタイトルへ「もう一段階、上のチームになれるよう、残された時間を使いたい」と6日後の決勝へ早くも気を引き締めた。

 最初の10分は一進一退が続いたが、前半11分にWTB小村が快足よりもフィジカルの強さを見せる個人技で先制トライ。5点を返された後の同25分には、スクラムトライでリードを広げるなど、終始コンタクトエリアで相手を圧倒してみせた。

 昨年度は準決勝の京産大戦で37―30とよもやの苦戦。失敗を繰り返すまいと、CTB松山主将を中心に「80分間、気を抜かないことをテーマにした」。交代枠8人も使い切り、余力を残した王者が盤石の体勢で決勝に臨む。

 ≪下克上ならず≫筑波大は対抗戦5位からの下克上を目指したが、接点で圧倒され完敗。嶋崎達也監督は「最後まで体を張ろうとしたが、一度前に出すと止められないと分かっていた(学生は)凄い成長を見せてくれた」と話すと、自然と涙があふれた。選手権出場校では唯一の国立大で、コロナの影響でいまだトレーニング環境などは大きな制約を受ける。嶋崎監督は「できることを全てやって変えるしかない」と話し、来季の巻き返しを誓った。

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2023年1月3日のニュース