東京国際大7位 ヴィンセント15年ぶり異なる3区間で区間新 驚速の“ごぼう抜き”「良い気持ち」

[ 2023年1月3日 05:01 ]

第99回東京箱根間往復大学駅伝 往路 ( 2023年1月2日    東京・大手町~神奈川・箱根町5区間107・5キロ )

サムアップする東京国際大・ヴィンセント(撮影・島崎 忠彦)
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 東京国際大のケニア人留学生、イエゴン・ヴィンセント(4年)がまたまた驚異の記録を打ち立てた。当日変更で4区を走り、1時間0分0秒の区間新記録をマーク。20年の青学大・吉田祐也(現GMOアスリーツ)の記録を30秒も更新した。1年時に3区で、2年時に2区でそれぞれ区間新を樹立。4年間で異なる3区間の記録を塗り替えたのは東海大・佐藤悠基(06年3区、07年1区、08年7区)以来の快挙だった。

 12位でたすきを受け取ってから快走を続け、10キロ地点までに8人を抜いて4位に浮上。4区での8人抜きは、13年の田中秀幸(順大)に並ぶ最多記録。驚速の“ごぼう抜き”に「良い気持ちです。うれしいです」と笑顔を見せた。大志田秀次監督(60)は「彼がいなければ丹所や山谷ら日本人選手が育つことはなかった。感謝している」と称えた。今季は右ふくらはぎの負傷で出雲、全日本を欠場したが、最後の箱根で大仕事を果たしてチームは往路7位。東京国際大を成長させた史上最強の留学生は、箱根駅伝の歴史にも大きな足跡を残した。

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2023年1月3日のニュース