【高校ラグビー】高校3冠狙う報徳学園 リーチ2世・石橋チューカの突破力などで東海大大阪仰星に逆転勝利

[ 2023年1月3日 15:58 ]

第102回全国高校ラグビー準々決勝   報徳学園31―21東海大大阪仰星 ( 2023年1月3日    花園ラグビー場 )

<全国高校ラグビー 東海大大阪仰星・報徳学園>前半、力強い突進を見せる報徳学園・石橋(撮影・北條 貴史)
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 優勝候補のAシード報徳学園(兵庫)が春の選抜大会、夏の7人制大会に続く史上4校目の高校3冠に向け、前回覇者の東海大大阪仰星を逆転で下し、4強入りを決めた。

 花園での初優勝を目指す報徳学園は今大会2試合での失点はわずか3点。ノートライで勝ち進んできた。10月に特別招待試合で対戦したときは29―24で報徳学園が勝利していた。報徳学園・西條裕朗監督も「どことやっても、うちらしいラグビーを追求した試合をしたい」を気合を入れて臨んでいた。

 前半2分、そして11分といずれもラインアウトからのモールで押し込まれ、東海大大阪仰星に連続トライを許したが、スピードを生かした展開力で反撃を開始。高校日本代表候補のNo・8石橋チューカ(3年)が前半17分にG前ラックから飛び込みトライを決めた。

 ナイジェリア人の父を持つ石橋は1メートル88、94キロの体格で50メートルを6秒2で走る。W杯で日本代表主将を2大会連続で務めたFWリーチ・マイケル2世の呼び声高い逸材だ。「持ち味はスピードと運動量。誰にも負けず、チームを引っ張りたい」と逆転勝利に向けて体を張り、前半終了間際、ロック吉田健十(3年)の同点トライに繋げた。

 報徳学園は後半7分にプロップ前田卓耶(3年)の突破から最後はフッカー山下秦(3年)が右隅にトライ。FW第一列が走力を発揮し、勝ち越しに成功すると、後半13分には高校日本代表候補・ロック柏村一喜(3年)のトライで突き放した。後半26分にもWTB海老沢琥珀(3年)の自陣G前からのインターセプト独走トライなどでダメ押しした。
 

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2023年1月3日のニュース