埼玉 15連勝で決勝進出!WTB竹山 インターセプトから90メートル独走T

[ 2022年5月23日 05:30 ]

リーグワン・プレーオフ準決勝   埼玉24―10東京ベイ ( 2022年5月22日    東京・秩父宮ラグビー場 )

<埼玉・東京ベイ>前半38分、独走した竹山がトライを決める(撮影・篠原岳夫)
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 準決勝の残り1試合が行われ、レギュラーシーズン2位の埼玉(旧パナソニック)が同3位の東京ベイ(旧クボタ)を24―10で下し、決勝に進んだ。新型コロナの影響で棄権した試合を除き、今季実施した15試合は全勝。WTB竹山晃暉(25)が貴重な追加点となるトライを決め、プレーヤー・オブ・ザ・マッチを獲得した。29日に国立競技場で行われる新リーグの初代頂上決戦は、トップリーグ時代の昨季と同じ東京SG(旧サントリー)との顔合わせとなった。

 獲物を狙ったチーターのように仕留めた。7―3の前半終了間際、竹山は自陣右インゴール手前で、相手SOフォーリーのパスに反応。インターセプトに成功すると、そのまま約90メートル独走し、トライを奪った。「あのタイミングで狙っていた。理想通りのプレーができた」。鋭い嗅覚でパスコースを察知し、新リーグ最多の1万5482人が駆けつけた秩父宮を沸かせた。

 相手パスを横取りし、一気に流れを変えるインターセプト。その極意を「相手にとって嫌なポジショニングをする。あとは、パサーの目を見ること」と説明する。決してギャンブルではない。レギュラーシーズン最終節の東京ベイ戦でも決めており「取れることが確定して(奪いに)いってる。一種のスキル」と自信を示した。

 今季レギュラーシーズンでは、リーグ3位タイの10トライ。その活躍の裏には“個別指導塾”の存在があった。昨季限りで現役引退し、現チームアンバサダーを務める福岡堅樹氏がLINEでアドバイス。ディフェンス面から、インターセプトまで助言してもらったといい、「強い味方がいる感覚」。この日は、“福岡先生”も観戦し、竹山の躍動ぶりを見守っていた。

 チームは2年連続で決勝進出。最後のトップリーグと同じカードとなった。だが、竹山は昨季決勝はメンバー外。グラウンドに立てず「悔しい気持ちがある中での優勝だった」。今度は自らの活躍で歓喜の輪に加わることを胸に刻む。「魅了できるプレーをしたい」。国立を縦横無尽に駆け回る準備はできている。

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