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照ノ富士 休場明け復活優勝 中日までに3敗から7連勝締め「やっと終わった」

[ 2022年5月23日 05:30 ]

大相撲夏場所千秋楽 ( 2022年5月22日    両国国技館 )

3場所ぶり7度目の優勝を飾った照ノ富士(右)は記念撮影でバンザイする。旗手は照強
Photo By 代表撮影

 横綱・照ノ富士が結びの一番で大関・御嶽海を寄り切り、12勝3敗で3場所ぶり7度目の優勝を飾った。3敗で並ぶ平幕・隆の勝が敗れ、勝てば優勝が決まる土俵で圧倒的な存在感を示した。横綱昇進後初の休場後、翌場所で優勝したのは03年秋場所の朝青龍以来。荒れた夏場所を、横綱が今年初めての優勝で締めた。

 勝負の鬼のような形相で花道を引き揚げた横綱が、表彰式では四方に頭を下げ、上限が約87%に緩和された場内に感謝を表した。優勝インタビュー。「お客さんがいっぱいいる中で戦うと燃える」と話した表情は柔和に変わっていた。

 3敗で並ぶ隆の勝が敗れ、負ければ4人によるトーナメントとなるはずだった御嶽海戦。立ち合いで左、右とねじ込むと、169キロの腰があっさり浮いた。「やっと終わったなという感じ」。完勝を苦笑いで振り返ると、「場所前に焦りもあった。筋トレとか飛ばしすぎた」と告白した。

 昨年4度の優勝を重ね、年間最多勝も獲得。ところが11勝止まりだった今年初場所後、新型コロナに感染。春場所では左膝と右かかとを痛め、昇進後初めて途中休場した。

 関係者によれば、感染の後遺症は尾を引き、喉の痛みに悩まされたという。自ら急ピッチの調整を行い、オーバーワークのまま初日を迎えた。結果的には中日までに3敗。「横綱になった以上、成績を残さないといけない」。右半身の凝りをほぐすためストレッチに重点的に取り組み、中盤から立て直した。

 平成以降の横綱11人で、昇進後初めて休場した翌場所に優勝したのは朝青龍以来2人目。昇進の達成感からか、息切れしてしまいがちだが、そのジンクスに打ち勝ち、大関陣が総崩れする中で番付の重みを示した。

 兄弟子で、29日に断髪式に臨む安治川親方(元関脇・安美錦)との約束も果たした。「“断髪式に花を添えたい”と言ってくれていた」と安治川親方。初日黒星からの優勝は、19年秋場所の御嶽海以来。「いつもより長く感じた」。過去6度とはまた違った重みを、賜杯から感じたに違いない。

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