強い久我山が帰ってきた 重量FWでプッシュプッシュの花園91勝目 6度目頂点へ走る、押す

[ 2021年12月30日 16:22 ]

全国高校ラグビー2回戦   国学院久我山59ー14鹿児島実 ( 2021年12月30日    花園ラグビー場 )

<国学院久我山・鹿児島実>前半 トライを決める国学院久我山・下坂(撮影・成瀬 徹) 
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 5回の優勝を誇る古豪・国学院久我山が花園歴代4位となる91勝目を飾った。鹿児島実を相手に59―14で3回戦に進出。先発出場8人中、5人が100キロ超えの重量FWがラック、モールを支配しただけでなく、FW陣で6トライに成功。パワーに加え、走力でも力を見せつけた。

 1メートル85、106キロのロック荒川は、前半21分に22メートルライン付近でのターンオーバーからトライを決めると、同24分にもゴール前スクラムからタテに突っ込みトライ。後半11分にも22メートルライン付近のラックから相手ディフェンスを突破し、3トライ目を記録した。「緊張の中で勝ち切れたのは良かった。ふだんあまりトライしないし、3トライは初めて。最後の花園で記録を残せたのは良かった」と荒川は大きな体に喜びをあふれさせた。

 前回出場の97回大会3回戦で佐賀工に勝って以来、4大会ぶりの勝利。荒川やプロップ杉本主将ら3年生にとっては花園初陣。勝利への思いは強かった。「花園を経験したことがなくて、何が起こるか分からないということを経験できた。強みのFWでは圧倒できたが、ミスは修正したい」と杉本主将は後半に許した2トライを反省。修正して重戦車を引っ張る決意だった。

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2021年12月30日のニュース